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すべてがうまくいかないとき チベット密教からのアドバイス
 
 

すべてがうまくいかないとき チベット密教からのアドバイス [単行本]

ペマ・チュードゥン , ハーディング 祥子
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

希望がないときこそ、目覚めのチャンス
日常生活における不安や苛立ちを克服する心のもちようをきわめて平易に説き明かした講話録。アメリカ精神世界のベストセラー。

内容(「BOOK」データベースより)

「希望がないときこそ、目覚めのチャンス」。大乗仏教の尼僧が贈るパワフル・メッセージ!米国精神世界のベストセラー。

登録情報

  • 単行本: 221ページ
  • 出版社: めるくまーる (2004/6/20)
  • ISBN-10: 4839701164
  • ISBN-13: 978-4839701161
  • 発売日: 2004/6/20
  • 商品の寸法: 19 x 12.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 384,487位 (本のベストセラーを見る)
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17 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 アメリカ精神世界のベストセラーとなったという本書の著者は、チベット密教を北米に紹介した
チュギャム・トゥルンパ師に師事したとのこと。
 チュギャム・トゥルンパはケン・ウィルバーのチベット仏教の師でもあり、ということは著者は面識があるかはわかりませんが、ケン・ウィルバーの兄弟弟子ということになるようです。

 本書の素晴らしい点の一つは、上座部仏教において代表的なメソッドとして紹介される「ヴィパッサナー瞑想法」について、チベット仏教の見地から非常に詳しく解説してくれているということです。
 本書では「シャマター・ヴィパシュアナ(止観)」として紹介されていますが、それがチベット仏教においても基礎的なものとみなされており、大乗仏教における「菩提心」的な世界観を構築する種子であるということが、筋道の通った章の運びで読者にはっきりと教えてくれます。
 詳しくは第4、5章での紹介ですが、本書全体を通して「今に対する気づき」の重要さが繰り返し説かれています。

 思考に対して「できる限りオープンに、優しく“考えています”とラベル付けをして、大空の彼方
に消えるに任せます(p42)」という著者の言葉に、思考への「慈悲」を感じるのはわたしだけではないと思う。

 また、禅宗の知野弘文老師に著者が質問した、恐怖との関わり方についての返答「分ったよ、分ったよ、と言えばいいのです(p17)」という言葉や、「ごまかしたり拒否したりせず、その感情のエネルギーや特徴が、心を突き刺すままにしておくことです(p34)」
「苦境に陥るとどうしても気持ちがいじけてきます。でも、信じようと信じまいと、混乱し、当惑し、恥に打ちのめされる時こそ、心はより大きくなります(p176)」という言葉には、特に励まされました。

 苦境には、誰もが陥ることがある。その時に発生する自分の否定的な(あるいは都合のいい)感情に対する、判断や評価を下さない「無批判の気づき」は、そのまま無条件の受容であり「慈悲(マイトリ)」につながるものだと感じました。

 本書を読めば、望ましくない情況において、自分がどんなにそれを逃れたいと思っていても、その「逃れたい」とおもっていること自体に「気づく」という新たな手段を獲得することができる。
 また、本書はチベット仏教版の慈悲の瞑想である「トンレン」についてもその空性に通じる意義と方法を詳説してくれています。
 余談ながらわたしは失恋の痛みに苦しんでいたとき、ふとトンレンを思い出して世界中にいるであろう同じ痛みを持つ人たちに対してトンレンを瞑想したところ、たったの一呼吸でたちまち痛みが氷解して苦しみへの慈悲の気持ちが湧いてきたのに驚きました。慈悲には個人の心の痛みを回復する大きな力があることを確信しました。

 わたしにとっては★五つではとてもたりない本でした。
 上座部、大乗の仏教に関心がある人のみならず、苦しみには意味がないと思っているすべての人におすすめしたい本です。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 普通の人 VINE™ メンバー
形式:単行本
レビューの評価が分かれていて、興味を持って読み始めました。

著者は、尼僧で、チベット仏教の師とよばれるチュギャム・トゥルンパ・リンポチェ師の
幹部弟子であり、西洋人のために瞑想を指導している一人であります。

本を読み進めるとその一貫性ある文章に引き込まれます。
私は、仏教の教えについてはそれほど詳しくないですが、
『中道を目指す』という、
ブッダの教えの本質を、ストレートな表現で語ってくださって
いるのでとてもわかりやすかったです。

「希望を捨てる」
「恐怖と仲良くなる」
「あえて孤独にとどまる」
「苦と向き合う」
「無常を無常として認める」
「避けたいとおもえることが実は教師」
「生きるとは何度も何度も死ぬこと」
「良いとか悪いとか判断しない」

など、苦しみに陥っていて、できればその苦しみを
避けたいと思うのが人間ですが、その避けるということが
余計に苦しみを生むということを著者は繰り返し訴えています

つまり、無常・苦・無我について徹底的に見つめることが
私たちが慈悲の心にあふれ、生来の在り方が喜びに満ちたもの
であることに気づく唯一の方法であると述べています。

なるほど、書かれている文章は衝撃的で、ストレートではありますが、
文脈に流れるエネルギーはやさしさに溢れています。
著者自身が多くの辛い体験を克服されたからこそ強い慈悲のエネルギーを
感じるのでしょう。

豊かで、嫌なものには蓋をしたがる今日、
はっきりと真実を語る貴重な本であり、
苦しみを抜く良薬となりえる素晴らしい本であると思います。

私自身も、読みながらトンレンを実践しましたが
とても心が穏やかになりました。

お薦めです。
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11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By sv
形式:単行本
素晴らしい本です。
上のレビューに「仏教にやすらぎを求める多くの読者とギャップが大きいのではないだろうか」と書いてありますが、「仏教にやすらぎを求める」こと自体が仏教の誤解であり、苦の原因でもあります。一次的に空想の安らぎを求めるならば、「仏教ごっこ」的な本が山ほどあります。しかし、真実は難しいです。真実は勇気が要ります。苦しみを苦しみとして理解して、そこから逃げずに勇気をもって真正面から付き合うことが、真の安らぎをもたらします。
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