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すばらしき愚民社会
 
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すばらしき愚民社会 [単行本]

小谷野 敦
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (39件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

 バカが意見を言う世の中。21世紀、日本の大衆社会は新たな段階に入った!  バカを増殖させる三流大学、「ハリポタ」をリクエストする東大生、司馬遼太郎さえ読まなくなった「大衆」、遺伝と階級を認めない日本人、ポストモダンなインチキを垂れ流す左翼知識人、若者とフェミニズムに媚びる文化人、他人を嘲笑うインターネット、禁煙ファシズムの猛威……。

 大衆とインテリ、左翼にフェミにマスメディア、日本の文化をダメにする、真に「愚かな民」は誰だ!? 現代社会の病根をえぐる、痛快、怒涛の大衆社会論。

内容(「BOOK」データベースより)

バカを増殖させる三流大学、若者に媚びる文化人、他人を嘲笑うインターネット、禁煙ファシズム…21世紀、日本の大衆社会は新たな段階に入った。

登録情報

  • 単行本: 229ページ
  • 出版社: 新潮社 (2004/8/26)
  • ISBN-10: 4104492027
  • ISBN-13: 978-4104492022
  • 発売日: 2004/8/26
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (39件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 694,800位 (本のベストセラーを見る)
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30 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 帯に一言“バカが意見する世の中”。全くそーなんだよねー、最近おまえが言うかい! ってバカの文句タレの多いこと多いこと、ほーんと腹立たしいよ、どんどん言ってやれ! ……と思いつつ読んでたら、ん?愚民って……私のことじゃん?すなわち大学生、もしくは大卒の大人で、自分はアタマがいいと思ってて、ネット上で斎藤美奈子風文体でエラソーなこと書いて他者を笑いものにするくせに、近代以前の歴史知識に乏しく、ブッシュ馬鹿じゃん自衛隊早く帰ってこい、と言いつつ日米安保条約についてもイスラム文化についてもろくに考えたこともない、思考停止状態の人々……すみません、私だよ。
 この本を読んで、とりあえず付け焼き刃でもいいから歴史と地理をおさらいしなきゃ……と思うも、小谷野氏曰く、他国の歴史についてコンパクトにまとまった新書は揃ってない(あるいは絶版になったり、棚が足りずに返品されている)。あれだけ新書戦争、と騒ぎながら、新書界まで、とんでも心理学本だらけかい?バカにつける薬はないというけど、薬揃えておいてよ、本屋さん、図書館さん。……ってまた意見しちゃったよ。
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12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 この著者は実名でAmazonのレビュワーになっているらしい。「啓蒙の弁証法―哲学的断想 (岩波文庫)」のレビューが納得できなかったので、反論をコメントしたところ、ちょっと論争になりかけた。

 それまでこの著者の本は読んだことがなかったので、論争に備えて本書を含め何冊か手にとって見た。読みやすい文章なのですぐ読める。その結果わかったことは、この人の本質は「反知性主義」なのだということである。

 「『大衆批判』なるものは、多数を敵に回し、自らを危険に追い込む行為である。だが、人が多数派に迎合してばかりいたのでは、本当の衆愚政治になってしまうだろう。人には時に『嫌われる覚悟』も必要なのである。」

 崇高な志である。真実を述べて誤解を恐れず。著者は本書の各所でくり返すが、本気でそういっているとはとても思えない。

 なぜなら本書が批判するのは大衆そのものではなく、右翼左翼の「知識人」であり、フェミニストであり、ポストモダンの批評家であり、とにかく「小むずかしいことを述べている連中」でしかないからだ。

 その批判も、必ずしも適正な批判ばかりではない。たとえば「政治と研究をごっちゃにするな」という傍らで、平気で他人の非政治的言説を政治的に解釈する。例を挙げるなら、著者がよく批判の的にする「江戸ブーム」。

 「京都の祇園の舞妓、・・・、その背後には旦那と芸妓との擬似恋愛がある、徳川期的な売春文化の残滓であって、リベラルはとしては、本来否定すべきものではあるまいか。」

 「江戸ブーム」の学者や文化人がすべて「リベラル」というわけでもないだろうし、それらの人々が「リベラル」な考え方を持っていたとしても、それだから祇園の舞妓を批判しなければならないというわけでもない。これなどは「政治と研究をごっちゃにする」言説の典型例である。

 そのほか、著者の主張を一つ一つ検討してみると、責任を問えることではないことに責任を問うていることが多い。

 たとえば日本の左翼は天皇については批判しないと著者はいう。下手に批判すると右翼に攻撃されるからだ、ところがイギリスの大衆紙はイギリス王室を徹底的に風刺し笑いものにする、少しはイギリスの大衆ジャーナリズムを見習え、と著者は息巻く。

 しかしイギリスと日本とでは自ずと王室の位置づけが異なる。イギリスの現王室はハノーバー朝を起源とし、その後もドイツの王家公家と姻戚関係が深く、王室自身がナショナリストの槍玉に上がることが少なくなかった。万世一系的な日本の皇室とはちがって、イギリスでは王室そのものが国際的なのである。イエロー・ジャーナリズムの標的になるのは当然であろう。

 本当に「大衆批判」をするつもりがあるなら、ニーチェのように大衆の価値観やモラルを逆なですることも辞さぬ覚悟が必要であろう。しかし著者がここで述べていることの多くは、「こいつ、えらそうなこと言ってるけど、本当はえらくも何ともないんだぜ」という、大衆的なルサンチマンに満ちたこき下ろしでしかない。

 徒党を組もうというそぶりが見られないことだけは評価できるので、星3つ。
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26 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 食えない時代の長かった小谷野敦による、やや知名度のある不勉強な知識人・大学教員批判の書と理解すると了解できると思う。
 「大衆社会論」もあるが、大部分は不勉強な知識人・大学教員の「トンデモ」言説批判である。その俎上に挙がるのは、宮台真司、上野千鶴子、宮崎哲弥等々と続くが、論壇デビューの遅かった小谷野の「溜めた」時間の長さが推測される人選であり、執拗さでもある。
 タイトルに幻惑されずに、「ブランドに騙されずに中身をを見分ける小谷野敦の方法」としてでも理解すれば良いのかもしれない。
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最近のカスタマーレビュー
あっぱれ小谷野敦!あなたは神ですか?おみそれしました!!!
本書でいう「愚民」とは、いわゆる低偏差値低学歴の無教養なバカを指すものではない。こうした人々を小谷野氏はむしろ愛すべき大衆として愚民とは明確に区別している。ここで... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: 塩津計
闘う「知識人」、小谷野敦
『すばらしき愚民社会』という皮肉めいたタイトルが気に入った。
正直な所、私は小谷野敦という人物を知らなかった。... 続きを読む
投稿日: 13か月前 投稿者: 不肖TAK
痛快な一冊
 正しいと思ったことを、反論されると予想される多数に媚びずに物申すことが、出来にくくなった最近の世の中
 痛快な一冊でした。... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: ぽぉ
“インチキ現代思想”より、近世を!
単行本になってすぐに読んでいたが、今回、新古本屋で見つけたので再読してみた。... 続きを読む
投稿日: 2010/4/15 投稿者: 野火止林太郎
人には勧められない
他者批判における粘着力の強さに辟易することもあるが、よくこんなに多くの本を読んでいるものだと感心する。... 続きを読む
投稿日: 2009/11/17 投稿者: ピカール
ささやかなご忠告。
 第七章は、フェミニズムの現在の状況について、実感できる内容でした。... 続きを読む
投稿日: 2009/8/11 投稿者: 祭
大変な世界ですね。大学とか学者は.......
aldous huxleyの a brave new... 続きを読む
投稿日: 2009/1/6 投稿者: recluse
「大衆」と「知識人」
面白いタイトルですが、基本的に大衆批判、大衆に迎合する知識人批判の本です。... 続きを読む
投稿日: 2008/10/24 投稿者: 屈折する星くずと木星から来た羊の群
大衆批判、ではないよ。
本書は、まずタイトルが刺激的である。くわえて、終章が「禁煙ファシズムと戦う」となれば、もう生理的に拒否反応をしめす方もいるだろう。逆に、だからこそ好奇心をそそられ... 続きを読む
投稿日: 2008/7/29 投稿者: ふぁんどり
愚民とは
小谷野氏が正論を正直に書きすぎていて面白い。
この本に反発するのは
まさに図星だった「愚民」なんだろうなぁ・・・
と思った(笑)
投稿日: 2008/3/23 投稿者: フランスパン
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