1970(昭和45)年に全国ロードショー公開され、私も伊勢佐木町まで観に行きました。何はさておき、懐かしさがこみ上げてきます。
ずっとビデオにもDVDにもならず、見る機会がありませんでした。
このDVDは2006年と書かれていますから、何と36年ぶりのDVD化だったんですね・・私は今まで気付かなかったので、本当に40年ぶりです。
作品全体は、資料としてよりも、美しい日本の風景の中を走る蒸気機関車・・という叙情性が重点になっています。
何しろ40年前の作品ですから、女性を絡めたストーリーや音楽に時代を感じてしまうのはやむを得ないでしょうね。
1970年当時、全国にはまだ蒸気機関車の牽く列車が走っていましたが、その数は一気に減っていて、数年後には全て廃止される事が決まっていました。
大SLブームの起きた時期ですが、この映画の価値は、一般に言う「さよなら列車」や「特別列車」ではなく、毎日の運行業務として淡々と走る蒸気機関車の姿が収録されている点だと思います。
一つだけ残念なのは、私の好きな小海線が登場しない事です。C56形は、木次線の映像が収録されていますけれど・・
高林監督が京都出身なので、馴染みの深い関西から九州の路線が中心になっているのはやむを得ないでしょう。
東日本では、奥羽本線のC61、米坂線の9600、花輪線の8620三重連が登場します。
本当に久しぶりに見たこの映画ですが、40年前の劇場で、エンドロールが終わるまで誰も席を立たなかった事と、客席から大きな拍手が起きた事を思い出しました。