この本を読んで初めて知った驚愕の事実がいくつもあった。
まずは、CTA債。地震やハリケーンなどの災害被害ないしはテロ被害などを保証しようとする債券。なぜ懲りもせずこのような商品を開発するのか。朝倉氏によれば、アメリカが最後に根こそぎ収奪するための商品だという。
次は、フラッシュ・オーダー。なぜ100分の3秒早く他人のオーダーを見ることができるのか、詳細はわからないが、これが事実なら相場で絶対に負けないことになる。ゴールドマンの異常なトレーディング収益と、元従業員のソフトウエアのコード(技術情報)盗用による不可解な逮捕がそれを裏付けている。
とどめは、WEBBOT。もともと株価の値動きの予想プログラムで、収集した言語の感情値を分析するもの。さまざまなディスカッションサイトで収集したキーワードの感情値を測定し、それを特別に開発したプログラムで処理して数値化し、その増減を明らかにするのが彼らの言語分析の方法。これにより、未来予測が可能だという。
朝倉氏は、「株や相場というものはより資金量があるところが買えば、上がるのです。」と説き、ファンダメンタルだけが真理ではないことを強調していることも印象に残った。
また、暴落時に必死に株を買い支え、底抜けを救ったのは日本の年金資産だったという。株を買う運用資金は十二兆円ぐらいしかないのに、たった六か月で六兆円も買ったとのことである。
おどろきの事実のオンパレード。根拠もなく不安を煽りたてる書とは明らかに一線を画す本である。