中東のイスラム教の国、イランの絵本。
本書に収められた12の詩を書いたのは、1979年、アフガニスタンに生まれ、イランのテヘランにある大学に入学、物語や詩を書くようになったモハンマド=ホセイン・モハンマディ。その12の詩に絵を描いたのは、1966年、イランのテヘランに生まれ、大学で絵画を学んだモハンマド=マフディ・タバータバーイー。
訳者は、詩集で中原中也賞を受賞している1974年生まれの蜂飼耳(はちかい みみ)と、イラン留学中にペルシャ語の絵本を読み漁ったという1976年生まれの愛甲恵子(あいこう けいこ)のふたりによる共訳。
まず印象に残ったのは、絵の中のブルーの色。深い透明感に満ちたブルーが、はるかに広がる空の青を彷彿させる色合いで描かれていたところ。素敵だなあと、じっと見入ってしまいました。
詩の訳文の言葉の選び方のセンス、静かに紡がれていくリズムもよかったな。
この絵本を手にとるきっかけを作ってくれたブックガイド、金原瑞人(監修)『12歳からの読書案内 海外作品』に感謝するとともに、本書を刊行した発売元ならびに「イランの絵本」シリーズ監修者・小野明に拍手を送りたい。