臨床でいまひとつ効果が上がらない、手応えが掴めない。
その理由は簡単で、技術が悪かったのではなくて、
やり方が適してなかっただけかもしれない。
だから(適応疾患)と(適した鍼法)をマッチさせば短期間での治癒が見えてくる。
すっきりしきらなかった腰痛や股関節痛など、手詰まりな症例に悩んだら、
鍼治療の可能性を広げるために、張仁の本(訳:浅野周)を訪ねるのはどうだろうか。
※ 張仁 序文 抜粋
( 鍼灸技法などは語り尽くされたことで(中略)いまさら技法はないだろう。
しかし私は著者と同時に読者でもある。
私も、大差ない内容の本に金を出し、時間を無駄に費やしてきた。
だが本書を読み終えても、そうした空虚さを無くすため
できるだけ「広く」「特殊に」「詳しく」した。)
特殊技法の中では、
進化した懸起灸( 棒灸 )の新技法なども紹介している。
灸から遠ざかっていたが、
一般的に「温かいことが好き」
そんな女性のニーズにも合い歓ばれそうだ。
「
全訳鍼法灸法学」(翻訳:淺野周 たにぐち書店)
習得した後、実践的な手法が学べるエッセンス編である。
「
早わかり経外穴110選 (臨床鍼灸シリーズ)」
「
すぐに役立つ鍼灸処方162選 (臨床鍼灸シリーズ)」 それに本書、
そして、今後出版予定の
「急病の鍼灸治療」「難病の鍼灸治療」の5冊が揃えば、
臨床に役立つ現代中国鍼灸を、
かなり知ることができるだろう。
≪本書の一部要約抜粋≫
第二章 伝統鍼法の十節 小刀鍼法
小刀鍼法の概説
(要約:刺鍼と割治もダブル刺激をして効果を得ようという鍼法の総称である。現在臨床では3種が使われている。(1)小鍼刀法は、朱漢章がつくり30年あまりの歴史がある。教科書にもなり広く使われている (2)小刀鍼は近年になって注目され始めた鍼法である。これらはマイナスドライバー型の鍼である。 (3)小寛鍼と呼ばれる鍼は山東省に誕生し、30年あまりの歴史がある。両刃の剣型で、抜罐を併用して治療する。小刀鍼は、統一されていないが、全体的に言えば、刺鍼や点刺、割治、挑刺、軟組織を緩める、外治など多機能を備えている。
その治療作用は、穴位や病巣部分に強い刺激を与え、癒着した組織を剥がし、筋肉の緊張性を解き、局所組織の内的環境を変え、温経散寒、疎通経絡、調和気血、等………ふつうの刺鍼では効果の上がらない、ある種の疾患に使われる)
小刀鍼法の操作方法
(要約:現在臨床で小鍼刀、小刀鍼、小寛鍼の3つを使う。最近は刃鍼も登場した……)
小刀鍼法の適応疾患
(要約:鍼によって主治も異なる。小刀鍼(微形刀鍼)は、主として古傷の軟組織損傷に使用される。 小鍼刀は、整形疾患なら頸、肩、腰腿痛、頸椎症、椎間板、坐骨神経痛、指屈筋腱腱鞘炎、……等。 小寛鍼は、骨棘などの骨増生……。坐骨神経痛や肋間神経、……等さまざまな痛み。捻挫、梨状筋症候群などの軟組織損傷。リウマチ性関節炎、膝関節痛、ガングリオン……等の関節疾患)
などに触れている。