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その展覧会場の売店に並ぶ関連書籍の中に本書を見つけました。残念ながらレオノール・フィニについては触れていませんが、ルネサンス期のヒエロニムス・ボスから20世紀の巨匠マグリットやエルンストまで、およそ60人の幅広い画家の作品とプロフィールを簡潔に紹介しています。一作家に一作品ずつ図版入りで取り上げられています。
フランシスコ・デ・ゴヤ(「わが子を喰うサチュルヌス」や「巨人」など)とポール・デルヴォーのような巨匠が含まれていないのは少々不満ですが、各画家の基本情報を得るには手頃な一冊といえるでしょう。
退廃、幻視、超絶、絶対の孤独。
そうしたイメージを仮借ない形で突きつけてくるところに、私は幻想絵画の大いなる魅力を感じています。本書の美しい図版を、溜め息をつきながら眺めました。
今後新たに幻想美術を扱う書を出版するならば、以下の画家たちもぜひ取り上げてもらいたいものです。
○レメディオス・バロ(1908-1963):スペイン出身でメキシコに亡命。一昨年Bunkamuraで開催された「フリーダ・カーロとその時代展」でも幾つか作品が展示。ガルシア=マルケスの「百年の孤独」(新潮社)のカバー絵も彼女のもの。
○藤野一友(1928-1980):フィリップ・K・ディックの「聖なる侵入」や「ヴァリス」など東京創元社の文庫本カバー絵で知られる。福岡美術館にその原画が所蔵。
○HRギーガー(1940- ):エイリアンのデザインで知られる。
○ジェラール・ディマシオ(1948- ):フランスの画家。1992年に大丸ミュージアムで展覧会。
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