内容は、大きく分けると「ホームページ入門」「HTMLリファレンス」「スタイルシート入門」の3つで構成されている。最近はページ制作用のソフトも数多く出回っているが、本書での「ホームページ入門」は、あくまでも「HTMLを書くこと」に主眼が置かれている。HTMLの基礎の基礎と、ホームページを作ってから公開するまでの大まかな流れを知ることができる。
メインとなる「HTMLリファレンス」は、その内容も解説の丁寧さも著者のサイトにあるものそのままである。HTMLを詳しく知りたい人にはたいへん役に立つ内容で、手元に置いておけば助かる場面も多いはずだ。「スタイルシート入門」では、「スタイルシートとは?」という基本的な部分の解説の後、それぞれのスタイルシートが機能別に分類されて掲載されている。辞書のように内容が書かれているだけではなく、一つひとつについて著者の短い解説がついているのが特徴だ。
サイトを活用していた人の中には、待ちに待った1冊という人もいるだろう。そうでない人にとっても、特にソフトに頼ってサイトを作っていた人には、「HTML」というものを知る1つの入口としておすすめしたい。(上野祥子)
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たしかに本書の序盤は入門的内容が延々と続くのですが、その部分の解説には嘘とごまかしがあり、多くの批判が既にあります。またエッセイ的記事が多く、入門者が今すぐ知りたいことを的確に提供する構成・内容となっていません。そして本書の大半を占めるリファレンスは ABC 順ですから、本書はそもそも中級者を対象としているものと考えるべきです。
本書の真骨頂は中盤以降の充実した HTML リファレンスです。HTML4.01 Transitional ベースのリファレンスの中で、本書はトップクラスの情報量を誇ります。多数の属性を紹介するのみならず、各要素の入れ子規則などもきちんと示しています。CSS のリファレンスは非常に簡素ですが、これも有用です。素気ないデザインの本ですが、きれいなだけで内容のない凡百のリファレンスよりは、よほど役立つでしょう。
……とはいうものの、ABC 順の中級者向け HTML リファレンスには「標準HTMLパーフェクトリファレンス」という決定版が既に存在します。3年早く出ていれば、まだしも意義のあった本なのでしょうが、いささか時期を逸したといわざるをえません。値段的にも、内容的にも「詳解 HTML&XHTML&CSS辞典」(ABC 順の配列ではないので注意)より優れたところがない本です。
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