小説家の瑛斗(えいと)が恋をしたのは、デビュー時からの担当編集者・井上。
仕事だから優しくしてくれるとわかっている相手に間違って告白して以来、瑛斗はいたたまれない毎日を送っていた。
そんなある時、井上が小さな娘を一人で育てていると知る。
相手のプライベートに踏み込む気まずさを覚えつつも、可愛い少女との交流に心和ませる瑛斗。
そして井上への思いをもますます募らせてゆくうちに……?
厄介な大人たちの純愛!
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最も参考になったカスタマーレビュー
12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ひらがな萌え。,
By りこ - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: すき (ディアプラス文庫) (文庫)
楽しかった!あっという間に読み終わりました。主人公は駆け出しの小説家の瑛斗。物語は瑛斗とデビュー当時からの担当である井上が、喫茶店で打ち合わせをしているシーンから始まります。 淡々と打ち合わせをする井上と、何やら落ち着かない様子の瑛斗。 それもそのはず、瑛斗はつい一週間前に「うっかり」井上に告白してしまい、直後に玉砕という非常にヘビーな状況下にあり、そのショックが癒えぬままに何気ない井上の言葉や仕草にすら滑稽なほど動揺し、「気持ち悪いって思われた」「今の態度、絶対に引かれた」などと悶々としているわけです。 終始受けの瑛斗視点でお話は進んで行きますが、この瑛斗、呆れるほど内向的でおどおどと頼りない性格の持ち主。 告白後、自分に向けられる井上の言葉をすべて後向きにとらえてしまい、ぐるぐると思い悩む瑛斗は正直鬱陶しいくらいだけど、何でか無性に可愛く思えてしまう。そのあまりのネガティブすぎる思考についつい笑ってしまうほど。 独りよがりな傷心ぶりが多少気にはなりますが、瑛斗の片想いの切なさがそこかしこに散りばめられていて胸がキュンとします。 そして何より二人が急接近するきっかけとなる井上の娘の萌々香。この子が非常に良キャラです。 五歳児の無邪気な行動が、井上と瑛斗に仕事以外でのつながりをどんどん増やしていく。その過程に無理がありません。 特に彼女が描いた「パパの××」の絵のくだりは大笑い。作者があとがきで「モザイク絵!」と連呼するそのシーンは是非読んでいただきたいエピのひとつです。 あと彼女のセリフがすべてひらがな表記なのが個人的に萌えました。 たどたどしい感じがうまく表現されててすごく可愛い。 作品のタイトルもひらがなの「すき」ですよね。 漢字の「好き」よりもこの作品の優しい雰囲気に合ってます。 日本語って素敵だなあ。 もちろん最後はハッピーエンドで、読後感も爽やかです。 ただひとつ難点があるとすれば、井上の瑛斗への告白。 読んでるこちらのテンションが一瞬引いてしまうほど唐突というか、瑛斗のどこが好きなのか、そのポイントがちょっとわかりづらい。 後からもう一度その部分を読んで、納得はできましたが。 でも告白後の瑛斗へのラブっぷりが半端ないので、ま、いいか、と(笑) 全体的に軽い感じですっきりとした文章。長さもちょうど良く非常に読みやすいです。 前述のとおり多少気になる部分があるにはあるのですが、ここは萌々香ちゃんのキュートさでカバーということで、☆は5つ!
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
小説家×担当編集者,
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レビュー対象商品: すき (ディアプラス文庫) (文庫)
恋する気持ちの切なさと、子供の可愛さが印象に残る作品です。あらすじは本の内容紹介通り。 告白してふられたけど、好きな気持ちは募るばかり・・・そんな瑛斗の気持ちがよく伝わってきました。 そして井上の子、萌々香(ももか)の言動がとっても可愛いし、面白い。 おませさんで、人見知りもなく瑛斗や井上が夢中になるのがよく分かりました。 ストーリー全般、特に大きな出来事がある話ではないです。 恋愛とファミリー的な要素が多くを占める作品。 楽しく読んだのですが・・・しかし井上が瑛斗を好きになるのがよく理解出来ませんでした。 説明はあったのだけど。 そんな理由で☆をひとつ減らしてますが・・・ ・・・萌々香と井上と瑛斗、3人仲良く過ごしているシーンが微笑ましく、イラストもとっても可愛かったです。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
読んでほっとできる「すき」,
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レビュー対象商品: すき (ディアプラス文庫) (文庫)
月村奎さんは安心して買える作家さんなので今回も買いました♪臆病で後ろ向きな主人公という設定は今までのもたくさん書いている設定で、だからこそなのか、この「すき」でも主人公の微妙な心情をうまくあらわしています。 主人公からみた視点でストーリーは展開していくので、相手からの気持ちの度合いというのははかりづらいのになっているところもありますが、主人公の性格上を考えてもそういう表現もしかたないのかもしれません。 でもだからこそ読み手は自分なりに想像をして今後の展開を予想しながら読む楽しさもあると言えます。 月村奎さんは、すべてをあたたかく包み込むような人間の奥深さというか、面白みとさわやかさというか、ほんのりほっとできる後味感が癖になる…そんなお話を書かれている作家さんです。 この作品も例にもれず、ちょっと笑うところがあったり、がくっといい具合に力が抜けるところがあったり、はらはらしたりどきどきしたりしていて、そういうところがこの作家さんの特徴です。 赤裸々は表現はほとんどないと言っていいほどで、BLとしては軽い感じの作風です。 だからといってその「軽さ」はちゃらんぽらんの軽さとは違います。 全体的にはほのぼの系の本として「当たり」の本です(笑)。 その面白みがどんななのかは読んでからのお楽しみ〜♪ 今回厳しく評価して☆4つにしたのは、私にとって月村奎さんの作品でもっと好きな作品があってそれと比べての評価ですのでありからず♪ できれば☆4.5を付けたかった〜(苦笑)。 あとで読みなおしたくなる、そんな作品を安定的に書いてくださる月村奎さんが私は好きです。 昔出版された本が改めて新しく再販されているところからもこの作家さんのファンが根強いところがうかがえます。(私も含めて♪) この「すき」というタイトルがひらがなであることが主人公だけでなく多くの人たちの「すき」を含んでいることからも、月村奎さんが描く世界が垣間見れる気がします。
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