世界最高の鮨職人・小野二郎さんが目の前で語りかけてくれているような流れる文章にぐいぐい引き込まれる一冊。
鮨ネタへの考え方とこだわりから、戦中戦後の混乱の中で起こる出来事に二郎さんがどう感じ決断してきたか。
最も知りたいことがこの一冊に凝縮されていた。
同時に、仕事に対する姿勢についても、二郎さんの生きざまから学ぶことがあちこちにちりばめられている。
目の前のことを純粋に受け止め、妥協や甘えもなく懸命に働き続ける姿。
忘れてしまっていたことを思い出させ、そのうえ奮い立たせてくれる本である。
それと、鮨の描写が巧みで、日本人ならば読んでいると鮨が食べたくてたまらなくなると思う。
しかし二郎さんをなお前進させる源はなんなのだろう?
ぜひ著者に探求してもらい続編を読んでみたい。