すきやばし次郎の主人、小野次郎氏の握る“鮨”の美しさを余すところ無く伝えた本書は、何度読み返しても、その都度、目で食べる楽しみを与えてくれます。また、握った寿司の写真に主人が解説を入れるムック本ですが、ボーリングに興じる姿や賄い食の風景、“神様の手”を守るため四季を通じて使い分けるカシミヤの手袋、★★★レストランのシェフとの交遊録、贔屓にしている天麩羅屋さん等々。もはや寿司界で“神様”とすら評価される小野次郎氏の知られざる私生活も垣間見ることができる点は、大の寿司ファンにとってはたまりません。もし、“すきやばし次郎”に赴く機会が持てるならば事前に本書に目を通せば2倍・3倍と楽しめるでしょう。また、枕元で本書を見ながら食べ終えた“鮨”の旨さを思い出すのにはうってつけの一冊です。