つり目がちな、でもきつさを感じさせない独特な表情。ふわっと浮いた様に描かれる裸体と背景ににじんで溶ける様な彩色。画材のせいか、墨絵の様。つらつらと書きましたが、私はこの絵にぞっこん惚れております。
中編一本、二話完結一本、短編三本。体の繋りしっかりあり。んでも、情欲というより心に訴えかける表現なのでとても心地好いのです。
そういえば台詞も心持ち少なめ。その上、大切な気持ちを訴えるシーンになるほど無口になる人ばかり。なのにその静かな頁からは、彼や彼女の心情がしっかりと伝わってくるのだなぁ。体はゆるりとでも欲情して熱くなっていくのに、心はあたたかく抱かれている様。少しムラッときながらもそれ以上にしっとりとした気持ちになれるのです。
何はともあれ、あったかいHが好きで、相手を信じられる人間関係が好きで、誰かを好きになりたい人、この筆遣いが嫌いでなければ是非日坂さんの本に寄っていって下さい。
ちなみに本当に筆だよ?