この本はひらがなも多く、小さな子にも十分読めるもの。最初の文から脱線するかのように場面が展開していく作品もあり、まるで子どもと話しているようです。もしかしたらそれを意識して書いているのかな、と思わせる作品もあります。
だけど、とっても奥が深い。読んでいるとドキッとする言葉があちこちにあるのです。それは私の42歳と言う年齢がその言葉の中に自分のしてきた体験を写したり、これから先のことを見てしまっているのでしょう。子どもが読んだらまた違う感想になると思いますね。案外似たような詩を作ってしまうかもしれない。わかりやすい、単純な言葉だからこそ人それぞれに、幅広い年齢で、いろんな風に解釈できるのだと思います。
心に響く作品のいくつかを時々読み返したくなる内容です。読み返すのに時間は掛かりません。子どもだけに読ませるにはもったいない。和田さんのイラストも必要最低限。それがまたイメージを膨らませるのにはちょうど良いようです。