チエちゃん、テツ、小鉄、おばあはん、ヒラメちゃんに、カルメラ、お好み焼き屋、花井はん、ヨシ江はん、、、
大人になってあらためて読むと、子供の頃には感じなかったペーソスに気きました。
単行本でいえば12〜13巻くらいまでは喜劇に対しての哀感が保たれていて、それが登場人物たちを生き生きとさせています。それ以降は突如としてキャラクターの背後からそれぞれのドラマが消えて、愛すべきマンネリの世界に変わってしまいます。
そういう理由で、初期の頃のテツにはあらためて注目してしまいます。子供のころはチエちゃんと同様、なぜヨシ江はんとテツが結婚したのか分からなかったけれど、大人になった今、少しだけ分かる気がします。
テツのカオに斜線でカゲが描かれる(シリアスになる)シーンがある頃の「じゃりン子チエ」には、大いに笑わせてほろりともさせる、本物の太い笑いがあると思います。