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じぶん・この不思議な存在 (講談社現代新書「ジュネス」)
 
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じぶん・この不思議な存在 (講談社現代新書「ジュネス」) (新書)

鷲田 清一 (著)
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

わたしってだれ? じぶんってなに? じぶん固有のものをじぶんの内に求めることを疑い、他者との関係のなかにじぶんの姿を探る。

探せばどこかにじぶんはある?――「じぶんらしく」なりたい、じぶんとはいったいどういう存在なのかを確認したいと思って、じぶんのなかを探す。顔がいい? 走りが速い? 計算が速くて正確? 明るい? ……どれをとってもわたしだけに固有のものってありはしない。このような性質や能力はだれもが多かれ少かれもっているものだ。性別や年齢や国籍などというのは、それこそみんながもっている。だから、その1つ1つはだれもがもっているものであるにしても、それらの組み合わせにひとりひとり独自のものがあるのだ、というのは、そのときだれもが思いつく論理である。が、これがじぶんというものの、かけがえのない不二の存在を証しているなどというには、あまりにも貧弱な論理であるのは、だれもが直観的に気づいている。――本書より

JEUNESSE―ジュネス―とは、年若いこと。若さとは、いまだ問いを呑み込まず、宇宙の風にさらされること。いわゆる「教養」や「知的好奇心」は、大人のスマートな会話に似合いそうな言葉です。立ち止まってみましょう。自分はどんな問いの渦の上に立っているのか。かすかな謎のささやきに耳を傾ける感性を、また、どんな権威や常識にも頼らぬ思考を、私たちはJEUNESSEと呼びます。古い問題をもう1度新たに問い直し、あたりまえに見える目の前の世界に想像力の自由な視線をめぐらすとき、見たこともない像が立ち上がるのです。現代新書JEUNESSEは、そんな知的感性を大切にしたいと考えます。



内容(「BOOK」データベースより)

わたしってだれ?じぶんってなに?じぶん固有のものをじぶんの内に求めることを疑い、他者との関係のなかにじぶんの姿を探る。

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29 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 結局「よく分からない」ってことか?, 2007/3/1
By 金太郎 (茨城県つくば市) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
哲学書だと思って読んだのが間違いだった。
論理の緻密さなんてあったもんじゃない。
話が飛ぶわ飛ぶわ、ぐるぐる回るわ・・・

でも、なぜか「読めてしまう」この不思議さ。

ぐるぐる回って、
着いたところは、
「スタート地点」。

普通なら怒りるところだが、
妙に納得してしまいました。

なにか答えを得ようと思っているひとには、
オススメできません。
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17 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 普段考えないが、常にそこにある問題, 2005/9/17
「じぶん・この不思議な存在」を読んだ感想は自分の存在について考えた時に
読んでみるといいと思います。自分ってなんだろうっていう問題については
答えというものは存在しないのですが、その問題に対する地図にはなるかと
思います。この本は具体例などがたくさんあり、自分自身に当てはまって
そうだなぁと思うような例がけっこうあります。まだまだ自分には理解が
難しい箇所もありましたが、普段考えないような考え方ができたのは面白かった
です。
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22 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 趣のある本, 2003/11/12
近年,<わたし>とは何者だろうかという問いについての書物が数多く刊行されている。この普遍的な問いには様々な位相が含まれている。主要なものの一つは,自分のアイデンティティを求めるという青年期的な問いであろう。今一つは,自分という存在の根本を究明しようとする哲学的なものである。著者は哲学者であるけれども,本書には晦渋な哲学的議論はない。この書の出発点は,「<わたし>論が幅を利かせている現代は<わたし>が衰弱しているという事実に基づいているものであり,それゆえ<わたし>の意味を問い直すより,<わたし>の衰弱していることの意味を問うべきだ」と言うことである。そして,本書では,対人関係における自分のあり方,身体的自己,自分と他者のまなざしとそれを受け止めあうものとしての顔,死すべきものとしての私といった事柄が淡々と議論されてゆく。執筆においては,「迷いながらの旅の途上で,不完全であっても地図となりうるような本」が目指されたのだということも頷かれる。

著者は,相互補完的な自他関係を一つの好ましいものと考えているようである。確かにそこからは,自他の相互変容,相互確認が生じて新しい展開が得られやすいだろう。そしてそれが,「<わたし>の衰弱した状態」に対する処方箋となるのであろう。しかし,それ以外には,ほとんど思想らしいものは語られない。著者は,「<わたしはだれ?>という問いには答えがないということだ。だれかある他者にとって他者の一人でありえているという,そうしたありかたの中に,人はかろうじてじぶんの存在を見出すことができるだけだ」と結んでいる。このように記述する著者の静かな心境には,<わたし>探しに狂奔する人々の心を安らげるものが確かにあるだろう。これは,私がもっと踏み込んだスタンスで<わたし>の問題を取り上げてきた精神科医であるゆえ強く感じられるものかもしれない。少なくとも,そのような立場の者からすると,風情のある本である。

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