「抱腹微苦笑」という惹句がぴったりの、多幸感あふれるエッセイ。
入学式に臨む弟のためにスーツを買ってあげるようなイイお姉ちゃん振りを発揮したり、ふと覗き見たフランス料理屋の厨房内部の、ホモセクシュアルな人間模様を妄想してみたり、京都を歩きながら友人たちと「盆栽」をモチーフにした戦隊モノ(ボンサイダー!)の設定作りに興じているうちに……結局BLに落ち着いたり。
「ギャルソンの服で欲しいのあんだけど買えねーわー」とか、飽くことのない漫画の話とか。
狂っているようでいて、その実あまりにも健全な人生劇場。
今や直木賞にノミネートされるまでになった著者の、ブレイク前夜の雰囲気が良いです(ブレイクしても変わらないといえば変わらないのですが、この人の場合)。