CMで名を馳せた犬、というとサントリーのトリス君が思い浮かぶ。雨のそぼふる町をとぼとぼと歩く子犬。ダディダディダディダ〜というメロディと共に、私たちの胸をキュンと締め付け、郷愁を誘った。しかし時代は変わった。ソフトバンクのCMに登場する犬は、一家のあるじであり、お父さんであり、最近高校教師であることがわかった。このCMが流れると手を止めて画面に見入ってしまう人は多いだろう。そして長く人々の記憶にとどまるであろうCMでもある。
本書はCMでお父さん役を演じている犬、カイ君の写真集だ。渋谷や六本木、原宿など若者の多いスポットを背景に、いかにもお父さんっぽいセリフを吹きだしで言いながら、写真に収まっているカイ君。CMの撮影秘話的な写真も収められているのかと期待していたので、それがないのが残念。ただ、最後のページに同じ白い犬との後姿の2ショット写真が載っていて、どうやら続きがあるらしい。もう一頭の後ろ姿が登場したということは、自作には撮影秘話が載るだろうと期待を込めての星四つ。