このレシピ本は、最初から読めば分かりますが、シフォン独特の食感にこだわり過ぎている様に思います。確かに表紙のオレンジシフォンケーキは、カットしたら自立が難しいほど、フワフワであることが良く分かります。シフォンケーキが好きな人であれば、こんなシフォンケーキを食べてみたいし作ってみたいと思うのではないでしょうか。
実際にレシピ通りに作ってみたら、膨らみは想像以上だし著者が最もこだわっている食感も、私が今まで参考にしたレシピの中では最高の仕上がりでした。
しかし、食感にこだわりすぎたせいなのか分かりませんが、とても大切な『味』という部分が、お粗末な感じもします。卵白が多いせいなのか、味が全体的に薄いと思いました。
フワフワでしっとりしたシフォンには薄味が似合う…と思う方にはいいと思います。
卵黄生地の作り方が砂糖を3回に分けて入れたりという、こだわりの多いレシピなだけに、せっかくの卵の風味が損なわれてしまって残念に思います。
お菓子作りって最終的には誰かに食べてもらいたいと思うものです。
食べる人のことを考えたら、もう少し『美味しさ』を求めてもいいのではないでしょうか。
とは言え、この本にはたくさんのバリエーションが載っていて、読むだけでもとても面白いです。ですので★3つです。