太田光の既出のエッセイを一冊にまとめた作品。自身の事や仕事に関して、相方、田中氏や芸に関する事などありとあらゆる事に関して氏が気ままに、そしてあくまで真面目に語っている。時に傍若無人のように評されることもあるが、これを読むと、以外にも(失礼)細かく考えていて、しかも色んなを事を気にしている太田光の姿がそこにある。自分の評価やステージでのネタのウケ具合等々やたらと回りを気にしている繊細な感覚の持主である事がよく解る。その裏返しでのTVなどでの時にハチャメチャな振る舞いや、攻撃的な言動なんだろうなという感じが伝わってくる。そしてまた、相方田中氏についても分析・賞賛・誹謗・・・が綴られているが、何よりコンビとして田中氏を必要とし、愛してやまない相棒という事がひしひしと伝わってきて、何とも微笑ましいのだ。喋り言葉でとても読み易いのだが、氏の性格なのか、ある事について話していても、必ずと言っていいほど1度脱線して違う話に行ってまた戻ってくるという文脈が多く、その辺もまた個性的だなと感じられた。これを読むととってもナイーブで繊細で「皆に認めて欲しい・皆から好かれたい」と叫んでいるかのような太田光が身近に感じられ、TVでの見方がちょっと好意的になった様な気がする。そんな「気にしぃ」の太田氏がそこにいる。