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しくじった皇帝たち (ちくま文庫)
 
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しくじった皇帝たち (ちくま文庫) [文庫]

高島 俊男
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

父から受け継いだ巨額の富を浪費し、建国から二代で亡国の憂き目に遭った隋の煬帝。悪逆非道の暴君で名高いが、父を殺し帝位を奪ったのは事実か。祖父から帝位を継ぐや否や奸計を巡らし次々と叔父たちの王国を取り潰した明の建文帝。燕王率いる叛乱軍の侵攻による落城の猛火の中を逃げのびたとされるのは事実か。国家経営をしくじった二人の皇帝―その興亡の顛末をホントとつくり話の襞にわけいり、史実の闇に光をあてた歴史評伝。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

高島 俊男
1937年生れ。兵庫県相生出身。東京大学大学院修了。専攻中国文学。大学教員を経て現在フリー。主な著書に『水滸伝と日本人』(第5回大衆文学研究賞)、『漱石の夏やすみ』(第52回読売文学賞)、『本が好き、悪口言うのはもっと好き』(文春文庫、第11回講談社エッセイ賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 215ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2008/1/9)
  • ISBN-10: 4480423990
  • ISBN-13: 978-4480423993
  • 発売日: 2008/1/9
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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形式:文庫
隋の煬帝と明の建文帝、二人の亡国の2代目皇帝たちに取材した歴史評伝。
とは言うものの、(1)煬帝は本当に父文帝をころしたか?(2)煬帝は悪逆非道な皇帝だったか?(3)建文帝は本当にころされずに何十年も生き延びていたのか? …これらの歴史上の通説を再検討して史実を導き出すという部分が多くを占めるので、評伝と言うよりは歴史家が史料からいかに史実を見つけ出すか、あるいはでたらめがいかに平然と転がっていてそれをどう判別するか、という歴史リテラシーがメインテーマと言っていいだろう。
本書の後半部分、建文帝について採りあげた箇所は、(建文帝に取材した)幸田露伴『運命』がいかに史実からかけ離れているかを述べたものだが、私は最近田中芳樹氏が露伴の『運命』をリライトした『運命 二人の皇帝』を読んだばかりで、建文帝逃亡譚は史実だとばかり思い込んでいたので、びっくり仰天した。
本書によると、露伴は『運命』をまるっきり史実だと疑わずに執筆したのだが、その十数年後、尊敬する中国の大学者が「そんなものはでたらめだ」と書いているのを知り、本文の後に「自跋」(自分で書く解説)を付け加えて「これは史実ではないですよ」と断りを入れてお茶を濁したということだ。ただ、ひねくれものの露伴のこと、注意深く読まないと誤りを認めて謝罪している文だとは気づかない(汗)とのこと。
最後に著者の近況に触れたい。文芸春秋のコラム「お言葉ですが」が終了して2年あまり、「新・お言葉ですが・・」が更新中断して早半年になる。その間出た著書は口述筆記による1冊と雑誌記事をまとめた本書のみ。著者の一日も早い恢復をお祈りするものです。
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