ALSの患者さんがここまで、人生を前向きに、大きなエネルギーを持って生きていられる事はすばらしいと思います。それは、本人の生きる意欲、それを支える人々の思いと経済的、社会的サポートがうまくかみ合い調和しているから出来る事ではないでしょうか。
支える人々の中で、医師の役割がひときわ目立ちます。
実際のところ、ALSを専門に見る神経内科医も精神的サポートの仕方を特に学んでいるわけではなく、それぞれの医師の個性、持ち味の中での診療になっており、それが医学教育の中で系統的に学ぶ機会があまり無いのが現状です。
ですから、大学の女医さんのような「告知」の「告」対応になってしまう事は、珍しいことではないかも知れません。日本にこのような難病患者さんの精神的サポートが出来る体制が十分(ほとんど)なく、今後の充実が望まれるところです。今の診療費削減の世の中で1時間に1人の患者さんを診療することは、現実的には非常に難しいところがあるなか、今井医師のすばらしいサポートにも恵まれ、持ち前の負けん気を持つ舩後氏は非常によい方向に進めたと思います。
本当に色々な人、出来事、病院のめぐり合わせの中で、はじめて舩後氏のしあわせがあるといっても過言ではないでしょう。ちなみに呼吸器は一般病院で何台も用意できるものではありません。
寮さんの淡々とした語りの中に、熱い舩後氏の生き様が浮き彫りにされており、感動しました。
舩後氏の熱い思いをいただいて、日々の生活、診療に生かして行きたいと思います。