川上弘美は短編がすごくいいです。長編は「センセイの鞄」はよかったですけど、それ以外はいまいち。
繊細で、女性にか描けない世界がある。おんなに生まれてちょっとよかったかもしれない。(普段は男に生まれたかったって思ってるが)その世界に入り込み、味わうよころびがある。じんわりと感動する。
どれもよかったのですが、「草色の便箋、草色の封筒」がすばらしい。川上弘美すべてのなかで一番よかったと言えるかもしれない。
少女マンガ家である、いすずさんがせつなすぎる。『わたし』は自分の恋愛模様に八つ当たりし、ずいぶんと年上のいすずさんに残酷な質問をしてしまう。その質問に真面目にていねいに答えるいすずさん、ってのが泣ける。
「恋人がいたこともあった」「セックスは、十五年はしていない」
女の人の孤独って、なんだかちょっと芸術的なにおいがする。
セックスは十五年はしていない、ってセリフで泣きました。それから後も思い出しては泣ける。胸が痛くて、くるしくなる。
やっぱり女の人って、すごいなぁ。