約一年ぶりに刊行されたされ竜シリーズ第10巻です。中々厚かった9巻以上に分厚く、「今巻で<ザッハドの使徒>編は完結か。こりゃかなり濃い内容になってるな」と読む前から思っていましたが、ところがどっこい!なんと<ザッハドの使徒>編は今巻で終わらず、次の11巻まで持ち越しに!今までされ竜シリーズはどんな長編も二巻で終わっていましたが、今回はなんと三巻以上にも渡るされ竜史上最長のエピソードになるようです。ここまで濃いストーリーを長く楽しめるのは嬉しい反面、次巻が出るのにまたしばらくかかりそうで心配です…。
さて、前回はパンハイマ無双という感じでしたが、今回はパンハイマのインパクトが強い場面は少ないです。代わりに新手の高位使徒がうじゃうじゃ登場して、ハーライル率いる小軍隊と激突。そして遂にあの伝説の男ロレンゾが戦線に突入。勿論、ガユス達も最悪の戦場に巻き込まれます。チェレシアやジヴの恋愛事情も修羅場化。前回の伏線が少し回収されるも、また新たに伏線が張られ、物語は一層カオスに。「ああ、やっぱりこうなるか」といくつか予想が当たった展開もありましたが、「そこからこう持ってくか!?」と予想した後が大分想定外の方向に話が進むのでページを捲る手を止めません。ペトレリカ、アンヘリオ、ロレンゾ、パンハイマ…この4人がどうなるのか、想像がつきません。11巻が今から楽しみです。あ、言うまでもないですが、エロ・グロ描写は健在です。