元後藤組組長・後藤氏について書かれた本として、先に書店に並び話題になっている『憚りながら』では、自身の口述により、後藤組が大きくなっていく過程や、氏と政財界や宗教団体、芸能・興行界との繋がりを語っており、とても興味深く読まれた方が多いと思います。
この著書は同じく、後藤氏の半生について書かれた本でありますが、第三者による、周辺取材によるものです。前出の『憚り・・・』と比べると後藤組が大きくなっていく過程や活動実態、後藤氏の周辺関係については大筋では相違ありませんが、微妙に食い違う箇所もありますし、先の本には書かれていなかった部分もあります。後藤氏が関わった経済事件に関しては、『憚り・・・』では詳細に書かれていなかった部分を知ることができます。私は、先に『憚り・・・』を読みましたが、ヤクザの人生に対する下世話な興味よりも、ヤクザ社会と経済界との関わり方の方に興味があったので、こちらも面白く読めました。