『排他的な孤島の町に、無垢な心をもった少年がやって来た』
第1巻、こんなシーンから始まるピュアな恋物語りですが、
久々に夢中になって読破しました。
さそうあきら氏の漫画は『神童』を読んで以来ちょっと気になって
いましたが、今回のストーリー展開も さそう氏独特の世界観が描かれ、
たいへん面白かったです。脇役たちにいたるまで丁寧に描かれた
キャラクター造形も素晴らしいのひと言。とくに 富ねえさんや
まみちゃんなど、女性たちの存在が光っています。
ただ残念なのは、物語りのヤマ場、島に秘められた謎が解決していく
あたりで、主人公や島の人々が かなり饒舌になってしまいます。
(さそう先生、そのセリフは 言わせなくてもいいでしょう…)
読みながら、私は何度か心の中で そうつぶやいてしまいました。
主人公の少年が感じた
「あのような短い言葉で 人は涙するものなんじゃ…」という
一節を なんとか物語り全般を通して貫いて頂きたかった。。。
いろいろ突っ込みを入れたい部分もありますが、私としては
このマンガ全4巻は ずっと本棚で大切にとっておこうと
思っています。