マガジンに移籍するや某ハリポタ風漫画を積極的にパロり、一癖も二癖もある萌えキャラを十何人も投入するというふざけたことをやってみせた、久米田康治。
先週も「漫画の派手な演出と共につまらぬことを発言する」「重要なことをさりげなくさらっと流す」といったギャグの中、本作のアニメ化の件をキャラ自身に「さらっと流」させるというメタギャグをやっていたが、実は本巻でも先んじて、「大草さんは実は女子高生で主婦」という設定をさらりと紹介するというギャグをやっている。
評論家がクチバシを突っ込みにくい、小ネタ満載のギャグ漫画にこそ先鋭的な表現、「漫画的リアリズム」が誕生しているのだ、ということだろう。
ネットの痴漢サイトでは倫理観がマヒして平気で痴漢行為が肯定されるとか、ネットの「出会い」で大学生と小学生といったあり得ない組み合わせが増えているなど、時事ネタについてもツッコミがいちいち鋭く、作品を凡庸なものにしていない。
オタクネタの濃さも魅力ではあるのだが、そのせいで非オタにとっては敷居が高いのかも……というところが難点かも知れない。
その辺で二の足踏んでる人は、是非勇気を持って足を踏み入れて来て欲しい。オタクネタ判んなくたって、絶対面白いから!!