久米田康治「さよなら絶望先生」21巻。そして漫画家家業20周年おめでとうございます。
今回は、いつもよりもダジャレ多目の構成、キャラクターに関しても要所要所でスポットをきちんと当てる感じで
こういう感覚はちょっと久々というか。
特にダジャレの連発に関しては、ちょっと懐かしさを覚えるくらいのレベルで発揮されていて
「神託し」「値踏み」あたりのいい意味で非常にバカバカしい、キレ味たっぷりの言葉遊びの数々は素直に面白かったし
元々ダジャレ作家という一面もあった久米田康治のらしさ、を存分に味わえて楽しかった。
いつも同じなようで、
実は意外と違った性質やベクトルがしっかりと用意されているのが絶望先生の面白さなのかもしれない。
個人的には日塔奈美が活躍する(?)ネタが特に面白いなあ、って思ったのと
温泉シリーズでの3種類の読者サービスは斬新でいちいち笑わせてもらったし、
最後に載っている豆知識の話は、出だしからオチまで欠かさずに面白みが散りばめられている出色の回だと思う。
今現在久米田康治原作の「じょしらく」や、名作「かってに改蔵」の新装版が出たりと非常にワーカホリックで、
ともすれば比べられてしまう可能性もある中で
こうやってしっかりと面白い新刊を出してくれる事はファンとしてとても嬉しい。
実際ものすごく忙しい状態だとは思いますが、どれもきちんと上手く行けばいいと思っています。
本人の記述とは反対に、20周年を迎えて充実の季節に入っているようにも思える久米田康治。
勿論その中にはこの「さよなら絶望先生」の21巻も入っていると思います。
去年渦中にいた「あの男性」や「あの女性」の姿もちらほら描かれてたりする部分に、更にらしさを感じつつ。満足。