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さよなら渓谷 (新潮文庫)
 
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さよなら渓谷 (新潮文庫) [文庫]

吉田 修一
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (39件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

どこまでも不幸になるためだけに、私たちは一緒にいなくちゃいけない……。

きっかけは隣家で起こった幼児殺人事件だった。その偶然が、どこにでもいそうな若夫婦が抱えるとてつもない秘密を暴き出す。取材に訪れた記者が探り当てた、 15年前の"ある事件"。長い歳月を経て、"被害者"と"加害者"を結びつけた残酷すぎる真実とは――。『悪人』を超える純度で、人の心に潜む「業」に迫った長編小説。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

緑豊かな桂川渓谷で起こった、幼児殺害事件。実母の立花里美が容疑者に浮かぶや、全国の好奇の視線が、人気ない市営住宅に注がれた。そんな中、現場取材を続ける週刊誌記者の渡辺は、里美の隣家に妻とふたりで暮らす尾崎俊介が、ある重大事件に関与した事実をつかむ。そして、悲劇は新たな闇へと開かれた。呪わしい過去が結んだ男女の罪と償いを通して、極限の愛を問う渾身の長編。

登録情報

  • 文庫: 245ページ
  • 出版社: 新潮社 (2010/11)
  • ISBN-10: 4101287546
  • ISBN-13: 978-4101287546
  • 発売日: 2010/11
  • 商品の寸法: 15.4 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (39件のカスタマーレビュー)
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17 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ルクレツィアの娘 トップ100レビュアー
形式:単行本
すでに他の人の書評を読んでしまった後に読み始めたので、
「尾崎俊介」と「かなこ」の関係については、最初からわかっていた。
むしろ、なぜそうなっていくのか、その描写に期待を込めて読んだといってもいい。
人間の業の深さをえぐりだすような作品なのかどうか。
どういう状況で、そんな選択をすると作者は考えるのだろうか?

女性読者としてはすっきりしない読後感だ。
はっきり言って、それほどの深みのある作品ではなかった。
読んだ後にかなり強い「もやもや感」があって、
それを「考えさせられる作品」と表現してもよいのだが、納得がいかないところも多い。

登場人物たちは皆よどんで暑苦しくやりきれない雰囲気を出していて、
さわやかな渓谷の風景描写と対照的なのが、いいのか悪いのか。
変に心に残って「こんな温泉地はいいなぁ」とか思ってしまう。
最後の「かなこ」の行動と俊介の気持ちなどは、「静かな爆弾」と同じで、
描ききることを避けてしまった作者の「逃げ」という気もする。
記者の渡辺の心情をもうちょっと掘り下げて、
男性特有の心理をあぶりだしてくれたら良かったと思う。
このレビューは参考になりましたか?
16 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
『悪人』には、魂を揺さぶられたので、皆さんのレビューを見て、楽しみにして読みました。『悪人』に感動できた方の中で、『悪人』以上と評する方と、私のように「うーん」と思ってしまう読者とが出てしまうのはなぜでしょうね。気になります。
 私には、「幼児殺害事件」という際物題材を添え物にして、ショッキングな設定の男女を描いた作品にしか見えませんでした。そのショッキングな設定の男女というのも、共感できずに終わってしまいました。この設定がなんとか読者の中で納まりがつくように様々な工夫をしているのはわかるのですが……。
「不幸になるために一緒にいる」と言う一方で、二人が肉体関係を持っているのも分かりません。この二人は、最も肉体関係を結びえない関係のように思えます。もしくは、肉体関係があるのであれば、そのときの心理の拒絶・許容、肉体の拒絶・許容、そのあたりをもっと濃密に描写しきってほしかったです。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
このレビューには賛否両論あるようですが、私は個人的にはすごく好きです。
『悪人』のときもそうでしたが、主人公達の「心の叫び」が文章から滲みでていて、自分の心の奥をふるふると揺さぶられます。
主人公ふたりが一緒に暮らしているという状況に、普通は違和感を感じてしまうのでしょうが、思わず「そんなこともあるかもしれない」と読者に思わせてしまう文章力は、さすがの一言に尽きると思います。
この二人の関係を、果たして「愛」と呼べるのかということについては議論が分かれるだろうと思います。私は単純な恋愛関係や、罪悪意識、利害関係を超えたところにある、ふたりの強い「絆」を感じました。それを「愛」の一言で表現してしまっていいのか、今でもまだ答えは出ていません。
また俊介の献身的な姿、かなこの揺れる心があまりに切なく、悲しく、涙がとまりませんでした。
いずれにしても、この本を読んだ人とこの本についてたくさん議論したくなる、そんな作品だと思います。
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最近のカスタマーレビュー
芸が光る
... 続きを読む
投稿日: 4日前 投稿者: り
読後感は悪いです。でも考えさせられる内容です。
パレード、悪人と読んで本作で吉田作品3作目です。... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: RUMOIG
面白かったけど。。。。
冒頭は秋田の自娘殺人事件を連想させる書き出しであったが、流石はあっさり、吉田修一に遣られます。... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: rinkofu
美化?
相変わらず読ませるが、最後が少々「?」ではあった。しかし全体的にはきれいにまとまってる感じ。個人的にはこの人の書きぶりはとても好きなので、内容はさておき、読んでい... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: Ethan
レイプはやめた方が良い
「悪人」の吉田修一の本。
悪人の評価が微妙なのだが、あれだけでは評価できないなあ…と思っていたら、前に「元職員」という本も読んだ事があった。... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: いんてきふこ
救いの物語
「悪人」がよかったので、本書を手にしたが、期待にたがわず面白かった。物語の背景は、母親の子供殺しあり、集団レイプありで重苦しいが、読後感は、意外にサッパリしている... 続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: navi
信じられない。最悪 星ゼロが評価です
吉田修一さんの本はパレードからハマって色々読みましたが、この本からぱったりと読まなくなりました。性被害の現実をもっと知ってから書いてほしかったです。特に性被害者の... 続きを読む
投稿日: 13か月前 投稿者: ヴァニラ
わかりかねます
幸せになりそうだったから。。。の結末が切ないけど幸せになってよかったのではと思ってしまうあたり私はまだまだ甘いのでしょう(笑)... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: らぶまま
“被害者”と“加害者”のふたりにいつまでも残る「傷」
「週刊新潮」に’07年7月から12月まで連載された、純文学畑の作家吉田修一が『悪人』に次いで書いた“犯罪文学”。... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: Wakaba-Mark
途中までは
子どもを殺してしまった母親。それを調べていくうちに記者は、その隣に住む夫婦の意外な過去を突き止める……。どうなるのかと先が気になって、ぐいぐいと引っ張られるように... 続きを読む
投稿日: 17か月前 投稿者: mix juice
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