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さよなら快傑黒頭巾 (中公文庫)
 
 

さよなら快傑黒頭巾 (中公文庫) [文庫]

庄司 薫
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

危機一髪というと必ず救いに現れる「快傑黒頭巾」はもういないのか……。東大医学部紛争のさなか、医者の卵の結婚式に突然招かれた薫くんは、異様な雰囲気に驚き、先立つ男たちの「人生の兵学校」の複雑さを知る。夢はあえなく破れるからこそ夢なのか……。激動する時代を背景に、理想と現実のはざまで葛藤する若者たちを描き、人生の哀切を超えた真理に迫る現代青春小説の最高傑作。 --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

「男ってのは、なんともみっともない動物だと思ったことない?頑張る時も大袈裟だが、夢破れて引きさがる時も…。」この大きな世界の戦場で、戦いに疲れ傷ついた人々をどう支えればよいのだろうか。夢は、必ず破れるからこそ夢なのか。

登録情報

  • 文庫: 230ページ
  • 出版社: 中央公論新社; 改版 (2002/10)
  • ISBN-10: 4122041023
  • ISBN-13: 978-4122041028
  • 発売日: 2002/10
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
男はたいへんだな、と思った。男はくだらないとも思った。
学生運動の時代を生きた若者が社会に組み込まれ、観念して人生の仕切り直しをする。
そんな二十代後半の「先輩たち」を二十歳前の薫くんは観察し、少しだけ共感する。
この本は、若者が生きる道が本当に険しくて、進路を変更してしまうことが実は普通なんだということを、ほんわかとした語り口でわからせてしまう。
見かけに寄らずなかなか手強い本である。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 直いい親父 トップ500レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
 御存知薫くんシリーズの第3弾が新潮文庫から刊行されました。初出時は本書のほうが白鳥の歌なんか聞こえないより先に出版されたように思います。私も40数年振りに再読しました。今回は、いつもの喧嘩相手の由美ちゃんが物語の冒頭で旅行に出てしまいます。その代わりにノンちゃんといとこのアコチャンが存分に活躍してくれます。
 薫くんは次兄の友人の山中さんの結婚披露宴に招待されます(色々経緯はあるんですが)。山中さんは、シュバイツアーを尊敬し離島の診療に一生を捧げるつもりで医者になったんですが、青医連の活動家に変貌し、しかもその後挫折転向し、今度は講座の主任教授の媒酌で大病院の娘と結婚するという事になったんです。薫くんは、薫くんの次兄、そして、その友人、山崎さん、吉田さん、中村さん等と一緒に式に出席しますが、披露宴は予想通り白けた盛り上がりの無いものになってしまいました。そんな中でノンちゃんアコちゃんは陽気に写真を撮り続けますが、実は内情を総て知っていたんですね(女は強い!!)。宴の後、薫くんは女の子2人と、次兄は友人と2次会に繰り出し・・・ 
 今回のテーマは中々重い!!これは私のようなノンポリの学生だった者でもかなり深刻な問題で、学生運動、そして、挫折、転向を描いています。私は東大入試中止時の受験生ですが、先輩は皆スクラムを組んでデモをしていました。友人の中には御堂筋で機動隊と投石騒動を起こした者もいます。学生運動で放校されたものも者もいますし、希望の講座に残れなかった者もいます。作者の庄司さんはもう少し過去の多分安保の経験者でしょう。その庄司さんの目を通して、1969〜1970年の学生運動、そして、挫折が描かれています。中村さんの「ぼくはいま、ぼくの大好きな怪傑黒頭巾と別れるところなんですよ。」の言葉のなんと重いことよ!!
 もちろん薫くんは、これからの人なんですが・・・??
 蛇足ですが言葉の解説を少し、怪傑黒頭巾(高垣眸原作、大友柳太郎主演の映画で子供の時よく見ました)、ミンセー〈民青、共産党系)、全共闘、サンパ(三派)、シュプレヒコール(デモ集会で大勢の者がスローガンを一斉にがなりたてる)、サンバ、パチャンガ(ラテンのリズム)、どうすりゃいいのさー(青江三奈の長崎ブルースの1節)、ノンちゃん雲にのる(1955年の映画、学校から見に行きました)、どうして皆恋しているんでしょう(黛ジュンの雲にのりたいの1節)、少年王者(山川惣冶の絵物語)・・・
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By ヒデボン VINE™ メンバー
形式:文庫
 オリジナルの単行本では第二作目にあたる第三弾。「赤」と「白」ほど大したことを言ってないような気がしないでもないが、話は、現代のシュバイツアーを目指しつつも、いざ結婚の相手となれば大病院の院長の娘を選ぶ若きインターンの結婚式をメインに、最後のほうにちょこっと出てくる中村某なる東大の政治学者の70年安保からの逃避行の是非をああでもない、こうでもないって暇な男連中が右往左往するお話かな。いくつになっても男の子大変だってお話!

 69年当時の東京名所案内絵図のようでもあり、2月に死んだドンのぬいぐるみのその後のおはなしでもあり、アキコちゃんが言うように「東京ってきれい!」ってことになる話なんだろうな。東京プリンスホテル11階のブルーガーデニアから見た東京の夜景って、きれい!
 それにしても当時の(いや今もかな?)日比谷高校卒で東大卒のエリート君のテリトリーってきわめて、極めて、都内の限定された範囲に限られてるんだな。

 そうそう、「赤」と「白」で見落としていたけど、ヨッチャンは、この半世紀の間に「女中」じゃなく「お手伝いさん」に格上げされたんだ。
まいったまいった。
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