たんぽぽのお酒の夏休みが1971年に初めて邦訳で紹介されてから36年。12歳のダグラス君の夏休みのその後が36年ぶりに再始動です。翻訳は前作同様北山克彦氏。米国発売だと50年ぶりとのこと。
80歳をとっくに越えたブラッドベリの魂の若さはどこから来るのか不思議。12歳を数年過ぎた男子高校生の時にタンポポのお酒を読んで、その時は12歳当時の記憶がまだフレッシュだったので、楽しい夏休みの後に必ず訪れる暗くて怖い10月の国の不安に震えました。とっくに成人して自分の子供が既に12歳を過ぎてるのに、ダグラスはまだ12歳です。
少年と昔は少年だった男にオススメ。(女の子だった人に分かるかどうか不明のため。)
例えば、楽しい夏休みの最中に夏休みに終わりがあることに気付いて悲しくなったとか、お父さんは自分が大人になる頃には死んでしまうという恐怖を抱いたとか、無力な自分がいつの日にかちゃんとした大人の男になれるか自信がなかったとか、該当する人には最高に楽しくてせつない物語です。初恋物ではないですが、少年の想像力のインパクトは強烈です。