特撮ヒーロー番組『ミラーマン』で主役を演じた石田信之による、番組収録当時の回想記といった本。ウルトラシリーズに関しては、かつてのヒーロー・ヒロインを演じた諸氏の著書が数々出版されているが、それ以外の円谷プロ作品では多分初めての例だろう。
早速買って読んでみたのだが、正直かなり中身の薄い代物で、期待はずれだったなぁ。
放送1クール毎に各エピソードにまつわる思い出話をとりとめもなく書いている感じで、さっぱり盛り上がらない。これなら以前に出版された『ミラーマン大全』の方が情報量も多く、はるかに読み応えがある。特に気になってしまったのは、共演者について語っている部分で「その後離婚した」とか、わざわざ言わなくてもいいようなプライベートな事柄を無神経に披露していること。著者の人格を疑いたくなって、心底がっかりした。
そもそも、なぜ今頃になってこんな本を出版するのか? 昨年の初めにリメイク作品の『ミラーマンREFLEX』が公開された時期ならまだしも、今ならうっかりしていると出版の事実すら気付かれずに終わってしまいそうだ。タイトルも悪い。『さよならミラーマン』はないだろう!