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さよならソクラテス (新潮文庫)
 
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さよならソクラテス (新潮文庫) [文庫]

池田 晶子
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

『14歳からの哲学』で人気の著者による「やさしい哲学」。平成に甦った大哲人が、身近な話題を明確かつ簡潔に解いて聞かせます。

内容(「BOOK」データベースより)

哲学と日常が別のものだなんて思っているのは、哲学をわかってないか日常をわかってない、つまり両方ともわかってないということです―家族崩壊、がん論争、介護問題、嫉妬、愛国心等々、身近な話題から社会問題までを、明快かつ簡潔に解き明かす平成版対話集。現代に甦った大哲人が、あらゆる論客相手に喝破する。愉快で辛辣。読むうちに哲学がわかる、好評シリーズ完結編。

登録情報

  • 文庫: 307ページ
  • 出版社: 新潮社 (2004/03)
  • ISBN-10: 4101206333
  • ISBN-13: 978-4101206332
  • 発売日: 2004/03
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 395,870位 (本のベストセラーを見る)
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無知の智、 2010/1/15
By cobo
形式:単行本
池田さんのソクラテスシリーズ第3弾、そして完結編です。

やはり哲学者ソクラテスと、その妻であるクサンチッペの対話で時事問題を哲学的に斬るシリーズです。

で、今回扱う問題は渡辺さんの「失楽園」(読んでないけど凄いらしいですね...)、「家族」、「オリンピック」、「脳内革命」(これも凄い本らしいですね...)、そして相手をクサンチッペではなく、その他に求めた「愛国心」、「インターネット」、「投票率」、「介護」などなどです。

とても大きな問題から、日常のささやかな問題、果てはちょっと下世話な問題にまで、ソクラテスとその相手が語り合い、「無知の知」を、哲学的な物事の捉え方を、面白おかしく分からせてくれます。ソクラテスの問いかけがいちいちごもっともで、なおかつその問題提起に対しての代案は、「おのおのが考えよ」という姿勢がバッサリ感を伴って心地よいです。特に「無知の知」を理解することはとても重要ですし、各個人が考えることの重要性も理解出来ますし、面白いかったです。中でも「愛国心」、「投票率」、「オリンピック」などについてが、私にはとても面白く感じました。ただ、少し考えたことのある方ならある意味当たり前のことでもあると思いますが。

それでも、代案を示すことも、ただの批判者になるよりは有効なことでもある、と私は考えます。やはり社会に生きる以上は社会を構成していくことになるわけですし、今から哲学者になって生活する覚悟はなかなか無いですし。しかし、1度は突き詰めて考えてみたことがあるのか、ないのか、は非常に重要なことであると思います。ルールは破れる、しかしあえて破らないことの重要性みたいなものを考えてしまいました。

特に秀逸であったのは最後の最後に「ソクラテスの弁明」と題した最終回(?)と思われる回と、その後におまけのようにある、著者池田さんと思われる池田某との対話「ソクラテス、著者と語る」です。

ここまでこのシリーズを読んできて、このソクラテスの考え方の基本となっている(と、私が勝手に思っている)「無知の知」を通すことで得られる何かの価値を知り、著者池田さんとの対話でこの『対話』の形式の凄さをつまびらかにしてくれます。

哲学に傾倒するのは結構怖いことなのかも知れませんね。何事もほどほどに、ということなのでしょうか?しかし池田さんとソクラテスは突き抜けてますし、突き抜けていつつ、社会生活を送った池田さんは凄いです。

やはり考えるのが好きな方にオススメ致します。
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By dream4ever VINE™ メンバー
形式:単行本
さよならソクラテス 池田晶子 新潮社 1997

ソクラテス三部作?の最終章。池田ソクラテスの最終講義。
池田さんの「考える」という姿勢は不変、普遍である。世の中が進歩しようが発展しようが変わらないのである。知ることより考えることの重要性を常に語り、世の中の漂っている「食うために生きている」人々を憂う。
池田さんが綴るのは、まったく当たり前の事なのだ。難しいと思われていた哲学(愛智学)を、池田さんが咀嚼したというか、翻訳したというかなのである。またそれは単に西洋哲学を分かりやすく翻訳したのではなく、禅的な日本的(前日本的?)思想を語っているのだと思う。結局、ソクラテスの時代から本質というものは変わっていないということなのだろう。要するに「考えろ」ということなのだ。
備忘録的に
正義と嫉妬の倫理学の項:ソクラテス;僕のみるところ、人が猛然と嫉妬するのは、男の場合、金と出世とセックスだ。女の場合は、容姿、容貌、よい結婚だ。人はこれを絶対に認めない。しかし、これが異性同士の場合だと、すんなり認められることをみると、やっぱり原因はそのあたりにあるのかな。なんか、情けない話だな。中略。正義と倫理が嫉妬の別名なんだ。今や人は、堂々と人を責めるられる、「けしからん」。嫉妬の怒りは正義の怒りとなって、世に正当な場所を得ることになるわけなのだ。
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By pedes
形式:文庫
プラトン対話篇のパロディ。

ソクラテスを中心とした対話形式はもちろんのこと、一般的にイメージされる「ソクラテス」っぽい空とぼけで、

現代(といっても一昔前の現代ではあるが)の日本における様々な時事問題に言及している。

正直ちょっとくだらないが、プラトンの対話篇に触れたことのある人ならば、そのくだらなさゆえに思わず笑ってしまうことだろう。

もっとも古代ギリシア人のソクラテスが、返還前の香港でお買い物をしたりする設定に可笑しさを見出せればの話ではあるが。

哲学者としての池田晶子氏にはあまり良い印象を持っていなかったが、少なくとも哲学科出身のエッセイストとしては成功しているように思われた。

彼女の言いたい放題の文章は、それ自体が哲学かどうかは疑問であるが、それでもある程度の哲学的エッセンスは含まれている。
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