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さよならジュピター〈上〉 (ハルキ文庫)
 
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さよならジュピター〈上〉 (ハルキ文庫) [文庫]

小松 左京
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

二十二世紀、火星で驚くべき発見がされた。火星の北極の永久氷床の下から、太古の宇宙人が残したと思われる“地上絵”が見つかったのだ!絵に秘められたメッセージの解読を進めるうち、木星の大気中に何か重要な秘密が隠されていると知った宇宙考古学者・バーナード博士は、「木星太陽化計画」主任の本田英二に、協力を要請するのだったが…。広大な宇宙を舞台に描く一大SF巨篇。

登録情報

  • 文庫: 489ページ
  • 出版社: 角川春樹事務所 (1999/05)
  • ISBN-10: 4894565226
  • ISBN-13: 978-4894565227
  • 発売日: 1999/05
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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22 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 日本SFを代表する正統なハードSF, 2005/6/29
By 
yuishi (千葉県) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: さよならジュピター〈上〉 (ハルキ文庫) (文庫)
1980年に公開された同名映画の、映画公開に先立って発表された小説。映画がいまひとつのレベルであったためか、小説作品自体もいまひとつ評価されていない印象があるが(ハードSF自体が最近の流行ではないこともあるかもしれない)、本作は正真正銘のハードSF。20年ぶりに再読したがその印象は変わらず、日本SFを代表する正統なハードSF作品と再認識した。

人類125億人のうち5億人が地球の外で生活しているという22世紀半ばが舞台。火星の氷冠の下からナスカの地上絵に類似した遺跡が発見される。ちょうどその頃、太陽系外縁部の探索に向かった有人探査宇宙船が遭難した・・・。が、それは人類に迫る脅威の警告であった・・・。

木星探査のための大気圏への降下シーン、探査宇宙船の描写といったメインストーリーに関係する描写は当然のことながら、太陽光帆船、月の裏側に設置されたマスドライバー群、ラグランジェポイントのコロニーなど、さりげなく全編にちりばめられ描かれる多数のSF的設定・ギミックにワクワクした。そしてなによりも木星太陽化計画の壮大さは木星や木星周辺に関する描写と相まって本作のバックグラウンドになっている。

携帯電話やEメールがない時代に書かれたにも関らず、それに類似したツールが登場したり、最先端の科学者が触る携帯コンピュータの記憶容量が5ギガバイトだ、と書かれていたり、小道具レベルでの描写をチェックするのも楽しいかもしれない。

宇宙開発をめぐる科学的側面だけではなく、反対派の存在などきちりと描かれているのも好印象な一方で、木星開発を阻止しようとする狂信的グループの描写は、主人公の恋人がそのグループに属しているという設定も含めなじめなかった。

地球に接近するのが大隕石であるという違いはあるが映画「アルマゲドン」「ディープインパクト」、太陽系の宇宙開発を丹念に描いたコミック&アニメの「プラネテス」、毛色は違うが木星&ブラックホールつながりということで宇宙生物の接近に対して木星をブラックホール化するアニメ「トップをねらえ!」あたりが参考図書としてあげておく。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 スケールの大きいSF, 2010/12/22
By 
hoge2 - レビューをすべて見る
(トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: さよならジュピター〈上〉 (ハルキ文庫) (文庫)
火星の氷床に地上絵が見つかるところから、スケールの大きなSFが展開されます。
なぜか数を減らした彗星にまつわる真相、地上絵の伝えるメッセージを中心に据え、周辺に宇宙開発にまつわる政治情勢、宗教問題を配して、重層的に物語が構築されています。
通俗的なところに歩み寄った部分もありますが、読みやすくスケールの大きなSFとして、多くの読者に読まれても良いでしょう。
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9 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 小説は良かった。ただし、木星をもっと魅せて欲しかった。, 2009/10/12
By 
hinonoraki (札幌) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: さよならジュピター〈上〉 (ハルキ文庫) (文庫)
中学生の頃、初めて読んだ小松左京の小説でした。
当時はとにかく壮大なストーリーに大絶賛だったのですが、最近になって読み返してみると壮大な設定が盛りだくさんで、大風呂敷を広げっぱなしな感が否めませんでした。

木星太陽化計画や宇宙人からの警告、大赤班の中に浮かぶ全長12kmの物体(ジュピター・ゴースト)、ブラックホールの接近、木星爆破作戦などの巨大な要素が上・下二巻では収まりきれず、
それぞれをもっと描いて欲しかったというのが正直な感想です。
ジュピター教団に関しても組織や思想についてもっと詳しく読ませて欲しかったです。ただの自然保護団体では大した勢力にはなりえないのでは・・・?
ジュピター・ゴーストの正体は結局何だったのでしょう?
あの神秘的な木星の大赤班に、なかなか捕らえられない幽霊がいるのですからねえ、かなり盛り上がるハズの設定なのですが・・・。
当時、かなりワクワクしながら読んでいたのですが、「圧倒的な何か」で時間切れとは・・・。惜しい・・・。

やはり、ジュピターシリーズとして3部作くらいにして欲しかったです。

(希望)
太陽系内に残るメッセージとジュピター・ゴースト、マイクロブラックホールへの対処が完全に繋がれば面白かったのではないでしょうか。
小説は、繋がる前にとにかく時間切れ、という感じでした。
例えばジュピター・ゴーストは生命誕生の鍵(天体衝突などからの盾)である木星を制御するために配置され、
マイクロブラックホールへの対策もプログラムされていたとか。
そうすると、木星とジュピター・ゴーストを造った存在は名実共に「神」なワケですから、ジュピター教団の教義も厚みを増すでしょう。
ジュピター教団はそういった木星とジュピター・ゴーストの存在意義を理解していて、「神とのコンタクトを図るため、そこを聖地として守る宗教」みたいな設定の方が萌えます。
キリスト教のとある宗派の予言などと結びつけても面白いですね。

思い入れがあるからこそ注文をつけたくなります。
なんだかんだ言って小説の方は面白いです。小説の方は。
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