原爆被災地・長崎にお住まいの西岡さんならではの作品だと感銘を受けました。
前半は原子力、放射能、放射線などについて丁寧な解説が、マンガならではのわかりやすさで描かれ
後半では、タイトルにもなっているアトミックドラゴンが登場して、原子力という開けてはならない
パンドラの箱を開けてしまった経緯から、今日の悲劇につながるまでの歴史が紐解かれ、ついには
原発の廃炉へとつながる希望が描かれています。
人類は果たして「霊長類」の名に値する生き物なのでしょうか。それは自ら創り出した文明という
浅知恵をどのようにコントロールできるかで決まってくるのではないでしょうか。
金銭的、物質的な経済という分野を尊重したがる人々が社会を牛耳り、精神的、文化的な分野が
脇に押しやられる世相をどのように変えていくことができるのか。地球上で人類が引き続き生存して
いけるのか、その事が問われている瀬戸際に立たされている今、多くの人々にこのマンガを読んで
頂きたいと切望します。