本書では、おもに伏線の仕込みがなされているので、
<新学期編>とセットで読むことをオススメいたします。
◆「第一話 あの日の蜘蛛男」
「ビルの屋上から隣のビルの屋上への移動」という
ハウダニットですが、一歩間違えば死にます(笑)。
◆「第二話 中村コンプレックス」
吹奏楽部の部室に貼られていた怪文書。部員たちが騒然とする中、
葉山君の初恋の人・渡会千尋が、自分が貼ったと名乗り出て……。
初恋の人を救うべく、葉山君奮闘すの巻ですが、すべて終わってみれば、
少女たちの、友人への善意ゆえに起きた感情の行き違いに、いいように
振り回され、ピエロを演じさせられただけといった印象(しかも、最後には
“痛恨の一撃”がw)。
まあ、若いうちは、恥をかいてなんぼでしょう。
◆「第三話 猫に与えるべからず」
二段構えで真相が開示される、連作ならではの騙りの詐術が冴えた作品。
◆「第四話 卒業したらもういない」
小粒な人間消失の謎に絡めて、伊神の過去の一端が明かされる追跡劇。