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さよならの余熱 (集英社文庫)
 
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さよならの余熱 (集英社文庫) [文庫]

加藤 千恵
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

好きなのに、好きだから、こんなにも苦しい
一緒に暮らす恋人に優しくなれない。独占欲を押さえられず彼氏に無言電話をかけてしまう…。甘やかな恋愛関係の先に待つほころびを繊細に描く、『ハニー ビター ハニー』に続く好評第2弾。(解説/西 加奈子)

内容(「BOOK」データベースより)

一緒に暮らす恋人に、最近わたしはすぐに苛立つ。好きなのに、優しくしたいのに、彼を追い詰める言葉ばかりが溢れ出し―(「つまらぬもの」)。退屈な日常を変えて欲しくて、会社員の芹澤さんと付き合い始めた。でも、高校で援交の噂を立てられて…(「暮れていくだけ」)。甘やかな恋心は、いつしか胸をしぼる切なさに形を変える。恋の至福ととまどいをひたむきに描いた全9話、文庫オリジナル。好評『ハニービターハニー』に続く第2弾。

登録情報

  • 文庫: 232ページ
  • 出版社: 集英社 (2010/12/16)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087466507
  • ISBN-13: 978-4087466508
  • 発売日: 2010/12/16
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 202,606位 (本のベストセラーを見る)
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By 譲葉
恋愛小説に怖いと言う感想はおかしいのかも知れません。
しかし、前作の『ハニービターハニー』も同様に、これ以外の言葉が出てこない。
正直、世の中の男の人が全員こんなだったらどうしようと思ってしまい、切ないを通り越して胸が痛いし、怖い。
「絶対ありえない!」と言い切れず、少し形を変えればどこにでもありそうな状況を描いているため、自分が同じ状況に陥ったらどうしようと思うと、更に怖い。

今回は「タイミング」など男性視点もあったからか、前作よりは心に受けた打撃が少なかったです。
しかし怖いことに変わりはない…。
「電話をかける」は読み終わりにゾッとしました。
ヒロインを行き過ぎだとは思うが、どうしても悪いとは思えない…。
是非とも男性が読んだ場合の感想を聞いてみたいです。

どういう基準で面白い本とするのかは難しいですが、少なくともこれほど胸が痛くなる作品も中々無いと思います。
恋愛経験がそこそこの人が読めば、もっと違う感想が出てくるのかもしれません。

余談ですが、解説が島本理生さん、西加奈子さんと来て、次あたりに山崎ナオコーラさんが来そうだなぁ、と勝手に予想してみる。
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By ミーミルの泉 トップ1000レビュアー
『さよならの余熱』です。
『ハニービターハニー』と同傾向の恋愛短編集ですが、続編というわけではありません。
雑誌やケータイサイトなどの掲載された9編を収録したものですが、本一冊としては、それぞれの話が細かいところでリンクしています。とある作品では脇役だったキャラが次の作品でメインヒロインだったりします。他人の人生においては脇役でも、自分の人生においては主役。そんなリンク部分を探すのも一つの楽しみです。
それ以外で細かい部分でいえば、居酒屋あたりでの料理描写がちょっとだけ凝っていたようにも思います。
でも基本的には特別なことの無い、普通の作品ばかりです。巻末解説(西加奈子)で書いてある通りです。

本書のタイトル通り、収録されている作品は別れ話が多いです。ただし、「さよならの余熱」という本書タイトル通りの、いわゆる表題作はありません。
大方の作品が一人称女性主人公の別れですが、一本だけ恋の始まりの話があり、一本だけ男主人公の話があります。
唯一恋愛のスタートを描いた『バンドエイド』が人気ありそうですが、『つまらぬもの』『電話をかける』といった作品が、やや生々しくもありながら、真摯な姿勢だったと思います。
ヒロインの行動は社会的に見れば是があるものとはいえません。本人だって分かっている。でも、どうしても止められない。そういった部分を繊細に、でもシンプルに描いていて、悪いんだけど共感してしまう、という具合に書いてあるのは上手いと思います。
物語としては短くあっという間に終わってしまう別れ話ばかりなのですが、別れは全ての終わりではなく、単に一つのエピソードの終わりでしかない。傷つく終わりがあれば、バンドエイドを貼っていつか次の始まりがある。ということを示すために、一本だけ恋愛のスタートを描いた『バンドエイド』が収録されているのかなと思いました。
ピント外れな勝手な解釈っぽいですが、そう受け取ったということです。★4。
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ゆるさがいい 2011/10/30
解説で西加奈子さんが、こう書いている。
「ミクロの目で丁寧にすくいだし、きちんと対峙し、真摯に描こうとする」
まさにその通りだ。ここまで人間の感情を繊細かつリアルに描けるのは素晴らしい。学生時代の淡い思いを振り返らせてくれた一冊。
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