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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
絶対に過去は変わらないのか…,
By ぼん - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: さよならの代わりに (幻冬舎文庫) (文庫)
正直、この話の結末である殺人のトリックは、あれほど思わせぶりに書いていたにも関らず、「あれっ??」って感じで拍子抜けするものでした。そういう意味ではこれはミステリーではなくSF青春小説って感覚で読んだ方がいいのかな。この小説のSFチックさは、他の貫井作品には見られなかったもの。しかもそれがすごく面白い!それだけでなく、主人公の所属する劇団に関する描写も演劇の世界を知らない僕でも見事に惹きこんでくれました! また、片思い一直線な主人公と、未来から来たというミステリアスなヒロイン。リアルさが売りの貫井さん(僕の勝手な解釈)の書いたこの2人の結末には正直胸が締め付けられました… ただ、この小説で少し残念に思ったのはあの「解説」。私は、自分の解釈を確認するため、他人の解釈を知るために、必ず解説は読むんですが、あれはマジで理解不能。 「…だから、軽重、現実的/非現実的を問わず貫井作品では、モティーフもプロットもキャラクターもディティールも文体も、すべて等価の必然性となって、その主題に奉仕する。そこでは、アイディア/トリックとテーマ性もまた等価に一体化する。…」 …なんのこっちゃ?自分の知ってる横文字の多さをひけらかすためじゃなく、もっと読者に分かりやすく解説を書いてほしい。最後にちょっと後味の悪さが残りました…
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
代わりの言葉は…,
By
レビュー対象商品: さよならの代わりに (GENTOSHA NOVELS) (新書)
いつか別れるとわかる相手とのほろ苦い思い出.もっとSFチックなものかと思っていましたが青春もの. お話はとある殺人事件を軸に回ります. そこへ未来から来たという美少女が主人公の青年を引っ張りまわし, 結果,彼女たちが犯人やそのトリックを明かしていくわけですが, それ(事件)は大きな意味を持たずこのふたりの物語という感じです. また,この美少女の時間移動やそのトリックがいい感じのスパイスになっています. 強すぎず弱すぎず,その上で物語に重要な意味合いを持たせて. そしてついに訪れる別れ. これから起こることを知っていて引き留められないもどかしさ. それなのに別れたあとの青年のさわやかさがこれまたニクい. 読み終わったあとにタイトルを眺めると改めて切なくなります. また,ページを戻してふたりの出会いのシーンを確認するとさらに.
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
大好き!,
By レグルス (兵庫県神戸市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: さよならの代わりに (単行本)
私は殆ど何の事前情報もなく読んだのですが、主人公にめちゃくちゃ共感できました。別に劇団に入っているわけではないですが、主人公の周りに人へのつきあいかた、女性へのスタンスなどがまさに「そうなんだよな~」という感じなのです。 智美さんとの関係など、共感というか、分かりすぎて、ちょっと泣けてくるかも…。 殺人とその捜査、という体裁ではミステリのそれなのですだが、本作がミステリかというと、そんなのはどうでもいい(まあ正直なところ、本格ミステリとしてみると、謎解きは「うーん」という感じではあるのですが)。小説として部類に面白いのです。 ミステリとしてはともかく、小説としては貫井徳郎全作品中(『殺人症候群』だけはまだ未読なのですが)で最も好きな作品でした。 ということで、いい小説であるがゆえに、先入観なしで読んで頂きたい!
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