私は自分の母親のことが理解不能でした。母について考えると気分が悪くなり、生前は(今は亡くなりました)会った後はしばらく鬱状態になるほどでした。この本には、母の理解不能な態度の理由について、比較的納得できる答えがありました。
1)私の母はなぜ、私の意思や気持ちを無視して、自分の有能さをひけらかしてばかりいたのか。←理由:子どもに対する「私が生んだ」「私が育てた」という絶対的優位の感覚を手放したくなかったから。
2)私の母はなぜ、私に高い教育を受けさせるために形相を変えて働いていたのか。←理由:ダメな夫と結婚したという自分の失敗を認められず、自分自身を放棄して、世間の価値基準と同一化したから。
3)私の母はなぜ、私の女性としての成長や幸せを嫌悪したのか。←理由:女性嫌悪・女性蔑視の感情をもっていたから。
4)私の母はなぜ、母と違う考えや感情をもつ私を馬鹿にしたりしたのだろうか。←理由:子ども自分の一部と思い、夫や世間に対するリベンジの道具としたかったから。
これらの理由は、いずれも母との関わりの中で薄々感じていたことでしたが、この本によって、母の態度との対応をきれいに理解することができました。また、苦しむ娘たちの母親の一般的な特徴として活字にしていただくことで、私と私の母親だけの問題ではないのだという安心感を得ました。
私の心は、まだ母親に乗っ取られているような状態で、自分の気持ちをうまく感じることができません。母や周囲に期待される結果を必死で実現しようとするだけのロボットのような気分です。自分自身になりたくて、この問題に10年以上取り組んでいますが、今なお、自分が自分らしくあること、健康な人間関係をもつこと、誰かに大切にされて幸せになることなどに恐怖を感じます。
このような形で母を理解することで、私の中に住み続ける母親と距離を置くことができたらいいと思っています。できたら、これらの理由に書かれた母親の心理をきちんと批判して、強く生きていきたいと思います。