ただし,その前の段階,いつごろ普及が始まるのか,どんなエンジンから代替するのか,といったことになると見方は分かれる。企業トップやアナリストなど,距離を置いた場所にいる人は楽観論を唱え,開発現場に近くなるほど悲観論に変わる。
著者は楽観論の最右翼。「エンジンは頑張れば2010年ぐらいまで生命維持装置を付けて生き永らえるかも知れない」という認識だ。100%信じるのは危険だが,楽観論と知ったうえで読むなら今はこれしかない。事実関係もよくまとまっている。
しかし,「日本人の性格を読み切ったアメリカ政府の戦略」という見出しに代表されるように,様々な事象を"陰謀"で片づけようとする傾向がある。話を真実より面白くしすぎている点は全体の説得力を評価するうえで気になる。
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最も参考になったカスタマーレビュー
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
エンジン技術者が書く燃料電池の展望,
By tragicommedia (東京都渋谷区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: さようならエンジン 燃料電池こんにちは―21世紀自動車革命 (単行本)
単なる技術紹介本ではなく、冷静な観点から、自動車の動力源としての在来エンジン、改良型エンジン、各種燃料電池についての検討を行い、技術者として著者自らがかかわってきたエンジンから燃料電池への移行が必然的であるとの結論が導かれている。本書出版後も種々の燃料電池関連の本が出版されているが、それらの理解を深めるためにも、燃料電池技術それ自体が明快に解説された本書の意義は大きい。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ひとつの見方に凝り固まってしまって、少しがっかり,
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レビュー対象商品: さようならエンジン 燃料電池こんにちは―21世紀自動車革命 (単行本)
米国の燃料電池に関する政策PNGVに関する著者の見方、つまり規制が技術を革新させるとの考えに凝り固まってしまい、結局この呪縛から逃れられず、全体としてはやや不満の残る内容だ。技術的解説書と言うよりも、政策説明書のようなニュアンスが強い。 燃料電池のメインストリームの歴史を綿密に辿って欲しかった。あるいは技術的な解説を体系的に説明して欲しかった。
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