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さようなら、ゴジラたち――戦後から遠く離れて
 
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さようなら、ゴジラたち――戦後から遠く離れて [単行本]

加藤 典洋
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

大きな反響と論争を巻き起こすとともに、多くの誤解にも曝された『敗戦後論』の発表から15年。その間に深化した、著者の思索は、壁が崩れ、夢が霧散した世界に、自ら選択したものとしての戦後の可能性を――そこから遠く離れつつも――未来へ向けて押し広げる。戦後思想の核心から放たれる、現状変革への意志。

内容(「BOOK」データベースより)

大きな反響と論争を巻き起こすとともに、多くの誤解に曝された『敗戦後論』の発表から一五年。その間に深化した著者の思索は、壁が崩れ、夢が霧散した世界に、自ら選択したものとしての戦後の可能性を―そこから遠く離れつつも―未来へ向けて押し広げる。戦後思想の核心から放たれる、現状変革への意志。

登録情報

  • 単行本: 280ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2010/7/29)
  • ISBN-10: 4000230352
  • ISBN-13: 978-4000230353
  • 発売日: 2010/7/29
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
面白いけれど 2010/9/17
形式:単行本
『敗戦後論』に対する反応への応答を皮切りに、ゴジラやハローキティの分析、埴谷雄高さんと鶴見俊輔さんを語った文章などが収められている。確かに面白い。芹沢俊介さんの「イノセント」論や村瀬学さんの『銀河鉄道の夜』についての考察を引用しつつの展開、ゴジラとはあの戦争の死者たちであるという指摘、転向と発狂という点で埴谷さんと鶴見さんが同一化するかのように交錯するという分析など、ふむふむと読めてしまう。
その面白さとは別に、そして戦争、戦後をどう考え、日本人の理想を獲得するかという思考の提示の貴重さを思いつつ、論旨が閉じた空間、言ってしまえば著者の語り芸の中に閉じこもっているという感想がつきまとった。それは一つには『敗戦後論』の日本の戦争の死者たちと日本に侵略された他国の人々、という枠組みが、思考の原理のために必要だったとは言え、大雑把すぎることから来るのではないだろうか。在日や国内の差別など、けっして小さくない問題を日本人は抱えている。そのリアリティの前に、著者の論旨はやはり文芸家のものにすぎないのでは、という疑問が残る。
たぶん、作品の読解に関してはすごい力量の人なんでしょうね。
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形式:単行本
「敗戦後論」は読んでいませんが、それなりに楽しめました。特に憲法9条は、自衛隊との関係であきらかに実態との乖離があることを認めた上で、その理念は素晴らしいので、あえて憲法の文言としては維持する。矛盾を矛盾として持ちこたえ、ねじれを生きるという視点には納得感がありました。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 青ち
形式:単行本
長らく正当に扱われることなく、悪名のみが妙に流布していた『敗戦後論』。その著者は『敗戦後論』の後、何を考えてきたのか。その後、その書に関連して書かれた著者の文章をこの本で読んでみれば、少なくとも15年前よりは、著者の言わんとするところが読み手に届く余地は広がってきているのかな、と思う。

先行世代から著者がかつて受け取り、長い思索を通して著者なりの観点からここに示された「戦後」を、著者の後続世代となる評者などはどう受け取り、どう渡していけばいいのか。「ここに書かれていないこと」がもし指摘できるとすれば、それは著者にねだるべきことではなく、読み手自らが考え、自らが語らねばならないことだろう。

その意味で、文芸評論家である著者は、「評論家的立場」ではない形で考えることを、読み手に促しているとも言えよう。
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