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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
生誕100年記念文庫の価値あり?,
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レビュー対象商品: さびしい文学者の時代―「妄想病」対「躁鬱病」対談 (中公文庫) (文庫)
「埴谷雄高生誕100年を記念し、四半世紀を経て初文庫化!」という企画も可笑しいが、埴谷雄高がこれほど饒舌で躁病的であるとは、お株を奪われた北氏自身がビックラこいた、うれしはづかし昭和末期の文豪対談(?)である。
対談直前に北氏が著したブラジル移民小説・「輝ける蒼き空の下で」をネタに二人の[妄想病VS躁鬱病]対談が始まる。この二人は北が埴谷を敬愛してやまないという関係にあるものの、今回のこの対談では、どちらが先輩でどちらが弟子であるかよくわからなくなってくる。 また「解説」を書いているこの対談の音頭取りで当時の中央公論社の編集員である宮田毬栄と二人の写真が載っている。どうでもいいことだが、無視できないことにこの宮田氏は「いわゆるひとつ」の「美しい人」である。可笑しなことに埴谷氏は、この宮田毬栄は三人姉妹の真中で、姉の康栄は文芸春秋社におり、末の妹はまだ埴谷の家には来ていないことをわざわざ「あとがき」で書いている。埴谷は「死霊」なんて難解なものを書いているかと思いきや、共産党から転向したりしていやもうまったく「変な人」である。 「埴谷雄高生誕100年記念文庫!」という企画、当たっていると思う。
5つ星のうち 3.0
うつで話せなかったドクトルマンボウ,
By 魏 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: さびしい文学者の時代―「妄想病」対「躁鬱病」対談 (中公文庫) (文庫)
北氏がちょうど躁鬱の鬱だったらしく、一方的に埴谷氏が語る。だからいまいち盛り上がりに欠ける。
埴谷氏が、いかに普段から妄想だらけでちょっと危なかったかが分かる。 ただ、宇宙に関して銀河とアンドロメダの距離が捉えようによっては地球と月より近いとかは面白かった。
5 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
北杜夫鬱時の対談。埴谷氏あるいは北氏のファン限定の一冊,
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レビュー対象商品: さびしい文学者の時代―「妄想病」対「躁鬱病」対談 (中公文庫) (文庫)
82年に刊行された単行本の文庫化。埴谷雄高氏の生誕100年を記念し文庫化されたとのこと。北杜夫あるいは埴谷氏のファンでもなければ楽しむことはできないだろうと思われる一冊。ちなみに筆者は北氏のファン。
北杜夫はこの対談時、彼の長い躁鬱の歴史の中でももっとも重症の鬱期だったらしいが、たしかに対談における北氏のしゃべりは、ほとんどの場面で精彩がないし元気もない。ほとんどが相槌かと思えるほどだ。一方、埴谷氏は饒舌だ。この対談は埴谷氏の独壇場といってもいいくらいだ。まぁ、話の弾まない対談はつまらないのが当たり前で、この対談もその例外から漏れずおもしろいとはいえない。北氏、埴谷氏のファンでもなければ、つまらん、の一言で片付けられそうだ。 で、北氏のファンである自分がどうだったかといえば、やっぱり対談自体はつまらなかったのだが、精彩を欠いている北氏の姿を想像するとなんともおかしいという微妙なおもしろさを感じてしまった。鬱に苦しんでいる北氏の姿をおもしろいというのは甚だ失礼なことだが、躁鬱自体が個性になってしまっている北氏であればそれもありかと思う。
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