僕僕先生シリーズの中で一番好きな作品。みすぼらしい少女の姿をした災いの女神が、その自ら初めてそして最後に愛した者のために死を選ぶ。決して美しくない少女神は、その瞬間煌いていたことだろう。その愛の姿が忘れ得ない印象となって胸に残る作品である。愛する者のために自分を犠牲にしても愛する者の無事を願う。醜い容姿の向こう側にある美しい心が刹那に現れるのである。読了後、せつなさと悲しさと何ともいえない感動が心の中にしみじみと残る作品である。やりきれない恋心と幼すぎる不器用で純粋な愛情表現がそこにはあり、それを受け止めきれないで悔やむ青年の姿も愛おしい。ぜひ一読あれ!!