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さすらい [DVD]
 
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さすらい [DVD]

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登録情報

  • 出演: スティーヴ・コクラン, アリダ・ヴァリ, ドリアン・グレイ
  • 監督: ミケランジェロ・アントニオーニ
  • 形式: Black & White, Dolby
  • 言語 イタリア語
  • 字幕: 日本語
  • リージョンコード: リージョン2 (このDVDは、他の国では再生できない可能性があります。詳細についてはこちらをご覧ください DVDの仕様。)
  • 画面サイズ: 1.33:1
  • ディスク枚数: 1
  • 販売元: アイ・ヴィ・シー
  • DVD発売日: 2004/04/25
  • 時間: 102 分
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • ASIN: B0001N1PYQ
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: DVD - 77,533位 (DVDのベストセラーを見る)
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商品の説明

内容(「キネマ旬報社」データベースより)

イタリア映画界を代表する巨匠、ミケランジェロ・アントニオーニ監督によるドラマ。出稼ぎに出ている夫を持つイルマと夫婦同然の暮らしをしているアルド。ある日、夫の死亡通知がイルマのもとへ届き、晴れて結婚できると喜ぶアルドだったが…。

内容(「Oricon」データベースより)

イタリア映画の巨匠・ミケランジェロ・アントニオーニの日本初登場作。北イタリアのポー河流域の荒涼たる風景の中、愛する女を失った一人の男の深い絶望や孤独といった悲痛な心理を描く。出演はスティーヴ・コクラン、アリダ・ヴァリほか。

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16 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ジャコウウシ トップ500レビュアー
 アントニオーニの初期の大傑作で今観ても全く色褪せていない名作中の名作。

 北イタリアの町に住んでいるアルドは、長年不倫関係を続けているイルマの夫が亡くなったことを契機に、満を持して結婚しようともちかけるが、にべもなく断られる。理由は彼女に新しい男ができたということらしいが、よくわからない。突然奈落の底に突き落とされた彼は、絶望して幼い娘を連れて各地を放浪する。そして3人の女と関係を持つが、どの女ともちょっとしたことからすれ違いが生じて、別れざるを得ない。約1年後むなしく故郷に帰ってきた彼が見たものは・・・。そして彼の運命は・・・・。とあまりにも寂しくて悲しい映画。人生は謎です。不条理です。北イタリアの荒涼とした景色が物語をいっそう寂しくさせる。

 初めて観たのは高校時代の地元のシネクラブでしたが、当時凄いショックを受けたものでした。その後なぜか人生の節目で観る機会が度々あって、そのたびに心が激しく動揺して、アントニオーニの映像表現の無限の可能性と奥深さにノックアウトされました。

 人殺しとドンパチだけのノーテンキなハリウッド映画や、TVドラマに毛が生えただけの金太郎飴のような現在の邦画に食傷気味のあなた、この映画を観て人生を考え直してみてはいかがでしょうか?
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
一方的に別れ話を切り出された男が、故郷を捨て方々をさすらった挙句、疲れ果てて故郷に舞い戻る。アントニオーニ作品の中では、ストーリー的にも明解で、「太陽はひとりぼっち」のように身構えて鑑賞するような映画ではない。アントニオーニの故郷でもあるポー河流域を舞台にしており、自身の私生活にも重なる作品と言われている。

イルマに捨てられて、娘を連れてさすらいの旅に出るアルド。アルドが立ち寄る場所は、川辺の土手や舗装されていない街道、沼地などのどこか故郷に雰囲気が似ている土地ばかり。立ち寄る先々で女と出会い、束の間のやすらぎを得るものの、やはり故郷に残してきた最愛の女イルマを想い出してしまう。

哀愁を漂わせるアルドに想いを寄せる女たちのヒールやコートには、何故かその土地の泥がこびりついている。けっして故郷を離れることができない土着の女たちだ。さすらいの旅に疲れはてたアルドが舞い戻った故郷でも、空港建設から自分たちの土地を守るためゴリアーノの村人は戦っていた。

誰もいなくなった製糖工場の塔からポー河流域を見渡した時、無意識のうちに故郷を求めてさまよっていた自分に気づき、強烈な郷愁にとらわれ呆然となる。『自分の名前を下から呼ぶ声が聞こえる。イルマが弁当を持ってきてくれたのか』懐かしき想い出のデジャブに襲われるアルドが、近いと思っていたイルマとの距離のあまりにもの隔たりにめまいを起こす。周囲の静寂を切り裂く女の絶叫も、故郷の土に横たわりやすらかな眠りについた男を再び目覚めさせることはなかった。
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By クマサン トップ1000レビュアー
Amazonが確認した購入
ミケランジェロ・アントニオーニ監督による後のヌーベル・バーグにも大きな影響を与えたといわれる作品がこれです。一言で言えば、奥行きのある画面が主人公の孤独と虚無感を効果的に表現している作品ということになるでしょう。寒々としたイタリア北部の風景、窓越しに垣間見える人物のフォルム、遠くに浮かび上がる道行く人々、ちょっとした隙間から垣間見える風景など、背景や借景の描写がたいへん美しい。

そんな奥行きのある背景を背にスティーブ・コクラン扮する孤独な男アルドがぬくもりを求めてさすらう姿が哀れでしかたありません。『マーティ』で印象に残る演技を残したベッツィ・ブレア演じる昔の恋人とその妹、ガソリンスタンドを経営する勝気な女、自由奔放な夜の女など、いく先々で出会う女たちもそれぞれが個性的で物語に厚みを与えています。むしろ、彼女たちの個性の強さのおかげでアルドの存在感も終わりに近づくにしたがって薄れていっています。しかし、孤独な男の虚無感がそのあたりを通して実によく出ているので、そこはアントニオーニ監督の一つの狙いだったのではないでしょうか。

名女優アリダ・ヴァリ扮するアルドが愛する女、ウィルマの存在感が絶大。彼女がアルドを捨てる理由の説明がないところが、いかにもヌーベル・バーグ的。物語の文脈よりもシーンの雰囲気を大切にする60年代的映画文法がすでにここに現れ始めています。しかしながら驚愕のラストは背景説明の無さなど気にならなくなってしまうほどの重い説得力を持って観る者の心に何かを残します。
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