本作は男の娘雑誌「わぁい!」に連載されていたマンガで、当然ながらヒロインは男の娘である。
主人公がヒロインに告白して2人は付き合いだすのだが、「わぁい!」に連載されていた他の作品と大きく違うのは、主人公の男性が、ヒロインが男の娘だと判明しても変わらず彼女のことを好きだという点だ(他作品の主人公は、ヒロインが男と知ると距離をとろうとする)。
面白いと思ったのが、中盤でヒロインの姉が登場し、「あなたは男なんだから女装はやめなさい」と言う展開になるところ。
この後、ヒロインは「本当はわかっているんだ」と、いずれは自分にも声変わりがきて体つきも男性らしくゴツゴツしたものになることを否定しないのである。
男の娘マンガで、しかもこういう萌え系の絵でこうした心の葛藤を描いた作品はあまりないんじゃないだろうか。
最後は、姉の言うとおり女装をやめてしまうヒロインに対し、主人公はどうするのか、というところがクライマックスで、結末もうまくまとめられている。
もともと「わぁい!」が成年誌ではないため、過激なエッチ展開にこそならないものの(キスやパイタッチまでで、その先はナシ)、作者の画力が高いこともあって、ヒロインの可愛らしさは充分描けている。
読後感も気持ちのよい作品だ。