お気づきの方も多いと思うが、
1巻は桜を背景にした春、
2巻は青空を背景にした夏、そして3巻は鰯雲という秋らしい風景で
季節柄にも合い、個人的には今まででいちばん素晴らしい表紙のように思う。
そして、風間の心の動きは1巻から3巻を経てどのように変わっているか、
読み返した後でまた表紙を見れば、実にニクい演出であることもわかる。
前巻は起承転結でいうところの「承」で、ある意味で安心して読めたが
今後、このペースで進めばマンネリやグダグダになる懸念もあった。
しかし、それもまったくの杞憂。この巻は純夏がこれでもかというくらい大活躍。
喜怒哀楽すべての感情を爆発させているこの巻は
主役面目躍起ともいうべきで、実に生き生きと描かれている。
それもあってか、巻末で作者も述べているとおり
蒼井さん、朱宮君、図書委員の先輩はじめ、
魅力的な脇役はキーパーソンとなったロッテを除いて少々控えめ。
その代わりと言っては何だが、
風間と純夏の出会いのシーンから、
今まで積もっていた純夏の感情が一気に爆発した
作中最大のクライマックスシーンを、
ぜひ見届けてほしい。
百合漫画とあなどるなかれ。断然お勧め。