いわゆる百合系の漫画はいくつかあるが、
この作品はどちらかというとコメディに特化していて、
読んでいて心が和み、明るい気持ちにさせてくれる。
その特徴として、主人公(村雨純夏)は、
百合っ気のある女性(風間汐)を好きになるという、
両者とも「乙女」視点で描かれる。
ドロドロとした恋愛描写ではなく、
友情ありきで描かれているところに面白さがある。
当の本人たちはそれなりに悩んでいる節もあるが、
友情の延長線上、すごく仲の良い女の子が恋愛という感情に
すりかわってしまった、というイメージだ。
委員長キャラで実直そのもの、
成績優秀で武道も一流の腕前の純夏が
時には汐に助け舟を出し、暴走して告白モードになったり妄想モードになったり…
そんな彼女の姿が、百合漫画である以前に読者を明るく元気付けてくれる。
話が進むにつれて、真面目キャラだった純夏がよく暴走するようになるが、
作者もこの作品を楽しんで描いている証拠であり、
見た目真面目で中身ちょっと変なくらいがキャラとしては、より魅力的である。
今後も非常に楽しみな作品。続刊に期待したい。