オカルト作家にして魔術師?の父が、莫大な借金を祐太に押し付けて失踪した。しかも借入先が闇金よりも性質の悪そうな三十銀貨財団。なんでも、イスカリオテのユダがイエスを裏切った際に得た銀貨三十枚を資本金として設立されており、神や悪魔など、普通のところからは借りられないものに貸付を行っているらしい。しかも、祐太はそのユダの生まれ変わりだという。
驚く間もなく、借金をチャラにするため設立者を殺しに来たイエスの生まれかわりのエリとレマ(なぜか女の子でしかも双子)、巨乳美女のガブリエル、ロリっ子のルシフェルが、次々と祐太の家に押しかけてきた。なんだか良く分からないうちに、祐太のハーレム生活が始まる!
状況はハーレムなんだけれど、祐太の性格が負け犬根性90%配合なので、エロい展開にはなるのだけれど、完全にはエロエロにはならない。主人公の性格だけでいうと、「神様のメモ帳」「さよならピアノソナタ」とほぼ同じ。
一味違うのが、題材が題材だけに、キリスト教ネタが散りばめてあること。真面目なキリスト教徒が見れば怒るのかもしれないけれど、イエスが女だったとすることで、宗教画にあるユダがイエスにキスするシーンを説明したり、神学論争になるマタイ福音書と使徒言行録のユダの死因の矛盾を絡めてみたり、普段キリスト教について全く考えない人にとっては、興味を持つ機会になるかもしれない。…難しいかもしれないけど。
あほらしいかも知れないけれど、生まれ変わっても続く愛なんて、もてない男の願望を形にした作品かもしれない。