marble半年振りのシングル、音源としては去年10月のアルバム「空想ジェット!」以来。
去年この時期にリリースされた「手のひら」を聴けば判るが元々marbleのルーツはロック・ミュージックにあって
それが段々オーガニックに変貌し、「初恋limited」で再び一周して帰ってきて、「空想ジェット!」でロックとオーガニックを両立させた感があり
そこからの一歩としては非常に納得の行く楽曲。と、同時にシングルやTV上だけで聴いていた方々にとっては驚きを与える楽曲だとも思う。
だがその変化を辿ってきた人間でも、ここまで吹っ切れたアッパーチューンは予想の上を超えた感じがある。
今までのアルバム曲でもここまでハイパーな楽曲は数えるほどであり、
それを考えると今までの表現の一歩先をまた進んだかのような手ごたえ。
どんどんと表現の幅を広げていくmarbleは本当に頼もしい音楽ユニットであると思う。
で、「さくらさくら咲く〜あの日君を待つ 空と同じで〜」。
高速のビートと性急なストリングス・アレンジが目まぐるしく回るジェットコースーターのような楽曲なのだが
面白いのはアレンジ的には下北沢界隈でも通用するような激しめのギターロックなのにも関わらず、
miccoの中性的なボーカルがそれを中和し、唯一無二の、marbleならではの表現として成り立っていること。
神秘的なCメロもそれを引き立てるように美しく響いていて、時折力を込めて歌う部分は往々にしてジーンと来ます。
激しさやアッパーさだけに耳が行きがちですが、メロディも至極丁寧に作られていて、決して勢いまかせではないってことを感じさせてくれます。
ある意味marble流青春ソングとも言える若干切なげな詞も素敵。
一方でカップリングの「ドゥラリ」は表題曲と対になるかのようにオーガニックなポップ・ソング。
タイトルからしてまったり系かと思いつつ、メロディは結構(marbleの中で)王道な感じもあり、中々に聴き応えがある曲だと思います。
なんとなく「凛」と「空に舞う」を合わせた感じかな?
気がつけばmarbleは同じようなシングルを出していない。 一つの路線に留まらないというか、常に新境地を求めている感じがする。
そんな彼らの最新の音楽探求の成果であり、一つのハイライトとも思えるような力強いシングル。
これをきっかけにもっとmarble自身が広まればいい。と、思う。