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さがしもの (新潮文庫)
 
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さがしもの (新潮文庫) [文庫]

角田 光代
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「その本を見つけてくれなけりゃ、死ぬに死ねないよ」、病床のおばあちゃんに頼まれた一冊を求め奔走した少女の日を描く「さがしもの」。初めて売った古本と思わぬ再会を果たす「旅する本」。持ち主不明の詩集に挟まれた別れの言葉「手紙」など九つの本の物語。無限に広がる書物の宇宙で偶然出会ったことばの魔法はあなたの人生も動かし始める。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

角田 光代
1967(昭和42)年神奈川生れ。魚座。早稲田大学第一文学部卒業。’90(平成2)年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。’96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、’05年『対岸の彼女』で直木賞、’06年「ロック母」で川端康成文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 236ページ
  • 出版社: 新潮社 (2008/10/28)
  • ISBN-10: 4101058245
  • ISBN-13: 978-4101058245
  • 発売日: 2008/10/28
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
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By 五味
形式:文庫
中学生の時何気なく手にとり、その題名に惹かれ学校の図書館で借りたのですが、いつまでも手放したくないという考えから、何度も借りて、返すということを繰り返した思い出深い作品です。この作品には角田さんの『本』への思いが、切なく苦く、それでも最後には救いと共に込められていると思います。私が好きな話は『彼と私の本棚』です。最後に…他の方のレビューにもありましたがタイトルは変えてほしくなかったなぁ・・・。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
うちの風呂場には、いつの頃からか防水ラジオが置いてある。感度があまり良くなくて、仕方なくNHKに合わせてあるが、実はあまり使う機会がない。しかし今朝はなぜか、シャワーの蛇口をひねる流れでラジオのスイッチを入れた。土曜日の朝NHKではアナウンサーの朗読をやっていた。

角田光代さんの「さがしもの」だった。

おばあちゃんが入院を機に、孫娘に一冊の本を探すように頼む。まだ中学生だった孫は、近くの本屋を探すが無いと言われ諦めかける。おばあちゃんは「見つけられないなら、死んでも死にきれない。化けて出てやる」とまで言う。孫娘は遠くの本屋、古本屋にまで足を延ばすが、結局は見つけられないまま、おばあちゃんは亡くなってしまう。

案の定、おばあちゃんは化けて出てきた。本はまだかと催促する。孫娘は日常の雑事に流されて、いつのまにか探すことを諦め、忘れていく。

大学生になったある日、孫娘は本屋でおばあちゃんが探していた本に偶然出会う。探してもないはずだった。探していた本は戦後間もなく出版された本で、偶然目にしたその本はそれが最近復刻されたものだったのだ。

本を通しておばあちゃんと向き合い、本屋さんの独特の匂いに馴染んでいく孫娘を通じて、時間の中にミルフィーユのように、角質のように沈殿していくさまざまな苦悩や葛藤が、綺麗に描かた作品だ。

私は祖父、祖母を幼いうちになくしていて、死に対する感覚があまりない。もっとも近しいおばちゃんも、亡くなったのは突然で、生きている人の死を覚悟するヒマはなかった。

朗読の中に、「死が怖いのは、あれこれ想像するから。目の前のこと一つ一つ片付けていれば、恐怖はいつかなくなる」というくだりがあった。おばあちゃんはそうやって生き抜いてきたのだろうし、きっと恐怖なんてそんなものだと思えばどうにかなる、という教えだったのだろう。死だけではなく、目の前のどうにもなりそうにない出来事もそんなふうにやり過ごしていくのが、生き方なのだ。

人間は考える葦であり、感情の動物であり、そして創造する。たった30分ぐらいの朗読だったが、あれこれ考えさせらせ、思いがけずに長いシャワータイムになった。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By るるやま・かおる VINE™ メンバー
形式:文庫
本をめぐる九つの短編を収めた小説集。とてもいい。
古書店に売った本と海外で再会する「旅する本」。
旅先で、宿泊者が置いていった本からその持ち主をイメージする「だれか」。
ブローティガンの詩集にはさまれていた、別れゆく男性宛てに書かれた手紙をめぐる「手紙」。
本好きの二人が同棲して本棚を共有する。そして別れがやってきて本棚から自分の本を抜き出す「彼と私の本棚」。
不幸を呼ぶ本をめぐる「不幸の種」。
裏表紙にいろいろな人の記憶がびっしりと書き込まれているという伝説の古本を探す「引き出しの奥」。
高校時代に近所の本屋で万引きした本を返すために11年振りに帰郷する「ミツザワ書店」。
女子中学生が死の床にいるおばあちゃんから頼まれた本を探す「さがしもの」。
初めてできた恋人に自分の人生を変えた本をプレゼントしてしまう「初バレンタイン」。
収められた作品はいずれもささやかな幸せについて書かれた小品といっていいだろう。「人生って、なかなか思うようにいかなくて、くよくよすることもあるけど、まあそんなに悪いものじゃない」。そんな気持ちにさせる、心地よさをもつ小説群だった。で、こういう言い方はなんだけど、角田さんていい作家だなあ。
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よかったです
表題作「さがしもの」のおばあちゃんの言葉は、物事の本質を捉えていますね。
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投稿日: 2009/5/8 投稿者: ユイマール
カンゲキ!!
 中学校のときに、表題作「さがしもの」がテストか問題集に引用されていたことをふと思い出し文庫化新刊を購入しました。... 続きを読む
投稿日: 2008/12/13 投稿者: 匿名
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