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最も参考になったカスタマーレビュー
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
好きな人にはお薦め,
By 甲 (愛知) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: さかさ (角川ホラー文庫) (文庫)
「うしろ」「すきま」「ひだり」に続く、三文字こだわりホラーの第4弾で、聖域修復師八神宇鏡シリーズの第2.5弾(?)にあたる作品です。今回は、お決まりのパターンを封印し、過去の怨念や悪霊ではなく、いま生きている人間(悪質風俗店に売られて日本に来た女呪術師と、酷使され搾取され使い捨てにされた外国人労働者たち)が惨劇を惹き起こす設定になっています。現代日本の暗部に渦巻く憎悪がこの国に大災厄をもたらすわけですが、そこは作者のことで、社会派ぶって問題提起するような愚はせず、一直線に血みどろ路線を突っ走ります。 惨劇の場は、呪われた建物や一つの町にとどまらず、地理的には拡大していますが、ストーリー的にはむしろ縮小しており、起伏に乏しく、極めて単純です。読者は余計なことを考えずに、ただひたすら、これでもかこれでもかとくり返される、あの手この手の殺人と人体破壊の描写を愉しむことができます。そういうシーンを読みたい人にはお薦めの作品です。
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